
「おっさんずラブ」のマロ役で人気を博した金子大地さんが主演を務めるドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」が、2019年4月20日(土)にスタート!
最近、「LGBT」を取り扱った作品がかなり多くなっていますが、「腐女子、うっかりゲイに告る。」もまた、ゲイの少年が主人公。
「腐女子、うっかりゲイに告る。」の詳細はこちら↓↓↓
金子大地さん主演「腐女子、うっかりゲイに告る」のあらすじやキャストを紹介!(ネタバレあり)
「おっさんずラブ」では、田中圭さんの同僚の中で唯一ノーマルで女性が好きだった金子大地さんが、今回はゲイ役ということでとても話題となっています。
ところで、ドラマのタイトルにもなっている「腐女子」とは一体何?
今回は、「腐女子」の意味はもちろんの事、「腐女子」の生活や面白エピソード、「腐女子」を知るには欠かせない関連用語や「腐女子」オススメのBL作品などをまとめてみました。
では早速、基本の「腐女子」の意味から見てみましょう。
目次
ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の腐女子の意味

「腐女子(ふじょし)」とは、いつも男性同士の性愛の妄想ばかりしている女性を表す、自嘲気味な言い方のことです。
要は、BL(ボーイズラブ)を扱った小説やマンガといった作品が大好きな女性のことなのですが、ただ好んで読むというよりは、その好きさ加減が「オタク」レベルの女性たちのことと言った方がより正確かもしれません。
この「腐女子」は元々ある「婦女子(ふじょし)」という言葉をもじったもので、落ち着いていて清楚な女性を意味する敬称的な言い方の「婦女子」とは、全く意味が違いますし、言葉の印象も侮蔑的です。
1990年代に入って、BL(ボーイズラブ)というジャンルが市場で確立されるまで、「腐女子」は世間に理解されにくく、自身の嗜好を表には出せない方がたくさんおられたようです。
「腐女子」が世間の耳には上品な印象を与える「婦女子」をもじっているあたりは、よく考えられた隠語だな〜と感心してしまいました。
ところで、1990年代以前のBL作品は、有名なマンガの男性キャラたちの性愛を描いた同人誌マンガが主流だったようです。
そういった男性同士の性愛を扱った作品は、男性同士の性愛の描写が目的となっており、「やま」「オチ」「意味」がないことから、その頭文字をとって「やおい」と言われています。
そこから「腐女子」が「やおい」や「801」と表現されることもあります。
いやいや調べてみると、人気漫画キャラのやおい同人誌、結構あるんですね〜。
「ワンピース」や「名探偵コナン」なんていう人気マンガの作品なんてのもあるんですよ〜。
そういった作品を覗いてみると、「腐女子」が普段どんな妄想をしているのかがわかって結構面白いですよ。
でも一度覗いてしまうと、オリジナルを見るたびにBLを想像してしまうので注意が必要です。(笑)
さて、「腐女子」の嗜好はわかりましたが、生活の面で「腐女子」の皆さんが「腐女子」でない皆さんとどのように違っているのか気になりませんか?
次に、「腐女子」の生活についてもっと知ることができる方法をご紹介します。
「腐女子」の生活についてもっと知ることができる作品
「腐女子」の生活についてもっと知るには、「腐女子」の友達や知り合いがいたら気軽に話が聞けるかもしれませんが、まぁいない。
というか、基本自分が「腐女子」であることを隠している方が多いので、誰が「腐女子」かわからないっ!
そんなわけで「腐女子」の生活はかなりベールに包まれています。
ところが、そんな「腐女子」のベールに包まれた謎の生活に目をつけた作家さんが出てきて、彼女らの生活を作品化。
今や「腐女子」の生活が、マンガや小説で読めちゃうんですね〜。
一言に「腐女子」と言っても、「腐女子」を卒業できずに年齢が上がった「貴腐人(きふじん)」、「貴腐人」も卒業できずにさらに年齢が上がってしまった「汚超腐人(おちょうふじん)」など、「腐女子」のレベルもまた様々。
ここでは、いろんなレベルの「腐女子」の生活が赤裸々に綴られた作品を紹介しますね。
腐女子のつづ井さん(作者:つづ井)
この作品はノンフィクションで、「腐女子」である作者のつづ井先生のリアルライフをマンガにしたものです。
つづ井先生は、かなり若い段階で「腐女子」化したBLオタク。
視界に入ったものをすぐにBLストーリーに変換してしまうほどのベテラン「腐女子」。
多くの「腐女子」が自分の嗜好を隠しているように、つづ井先生もまた同士以外には悟られないようにしている部類です。
なので、一般的な「腐女子」がどういうものなのかを理解するのにはうってつけの作品なのです。
自分のオタクぶりを家族に隠してビクビクしたりする様子なんか、とっても共感できます。
「腐女子」あるあるが満載のこの作品は、描写がとにかくポップで明るいので、「腐女子」やBLファンではなくても気軽に読めちゃいます。
美容院なんかに置いてあったらつい手にとって見てしまう作品です。
マンガのコマは1ページに4〜5コマくらいで、4コママンガのような読みやすさ。
イラストにはそれほど凝ってないものの、キャラクターの表情や気持ちがとてもわかるような描写で、見ていて楽しいですよ♪
「腐女子」初心者さんにはオススメの一冊です。
このつづ井先生作の「腐女子のつづ井さん」は1〜3巻まで好評発売中です!
腐女子ぐらし~全力ド修羅場ルームシェア!魔窟201(作者:藤峰式)
こちらの作品もノンフィクション。
しかも「腐女子」3人がルームシェアの生活という、ちょっと特殊な設定。
3倍濃密な「腐女子」の生活を覗くことができるというこのお得感!
大学卒業を控えた腐女子、「ふじみね」と「しき」、「あべちゃん」が織り成すストーリー。
就職が決まっていない3人は、とりあえずルームシェアすることに。
生活のために何か仕事しないとねと話し合った3人がかるーいノリで選んだ仕事はなんと漫画家!
BLが大好きな3人は、BL好きだからBL漫画かこうぜみたいな感じでなんとなーく漫画家を目指します。
この作品は、彼女らによって繰り広げられる、嘘みたいだけど現実の「腐女子」たちのドタバタストーリーとなっています。
設定が「3人の腐女子のルームシェア」や「漫画家」という部分では、少し一般的な「腐女子」ではないかもしれませんが、とにかく面白い。
「最初はクスッと、最後には爆笑に変わっちゃいました!」
と読者からも太鼓判を押されています!
イラストはしっかりしていて、4コママンガ形式です。
こちらも「腐女子」やBL好きでなくても、一作品として楽しめるマンガです。
彼女らが描くマンガを読むと、「腐女子」がいつも妄想しているBLストーリーとはこういうものかと、さらに理解を深めることができちゃいます。
一度読んだら「腐女子」になっちゃうかなぁ〜。
もはや私は貴腐人です(作者:鶴ゆみか)
こちらの作品は、もともとは少年漫画家の鶴ゆみか先生が送る、「腐女子」を卒業できなかった「貴腐人」4人の妄想を描くストーリー。
鶴ゆみか先生はもともと漫画全般が好きですが、BL作品が特に大好物。
この作品は、その頃鶴ゆみか先生が手がけていた作品完成の打ち上げにと、「腐女子」仲間4人で「ラブホテル女子会プラン」を利用し、それぞれの好きなキャラクターのコスプレをしつつ開催した「ラブホ腐女子会」が原点。
その模様をマンガにして載せたtwitterで大反響となり、この作品を世に送り出すことになりました。
このマンガは、「腐女子」たちの日常のみならず、「腐女子」たちが妄想する内容がBLストーリーとして描かれている点が目を引きます。
登場する4人の「腐女子」の妄想にかかれば、机や椅子、万有引力の「ニュートン」、夏目漱石の「こころ」もBLストーリー化してしまう…。
しかもその妄想ストーリーが作中に描写されているからオモシロイ。
イラストも少女漫画並みに綺麗で、ストーリーも「腐女子」のものの考え方がよくわかる内容になっているのが人気のヒミツ。
この作品は、男性読者も多いんですよ。
「腐女子」以外の方も抵抗なく読めるようにと、展開しているBL妄想も上品に描いたという鶴ゆみか先生。
この作品は、「腐女子」とはどういうものか、BLストーリーとはどういうものかを同時に知ることができる一挙両得的な作品です。
鶴ゆみか先生の「もはや私は貴腐人です」は既に完結済みで3巻まで出ています!
「腐女子」に興味のある男性やBL初心者さんにイチオシです!
シカとして~腐女子BL漫画家の日常~(作者:藤河るり)
学生時代からBLにハマったという「腐女子」歴が長い藤河るり先生。
この作品は、現在BL漫画である藤河先生の「腐女子」生活を描いた電子書籍限定の4コマ漫画です。
特に女性に人気があるのは、自分を「シカ」に見立てたイラストが超可愛いから!
もし書店に置いてあったら思わず手に取ってしまいますよね。
この可愛い「シカ」が「腐女子」あるあるを語っているあたり、それだけでも面白いのですが、ノンフィクションのエピソードの内容がまた楽しい♪
「腐女子」であるが故のハプニングや妄想、また愉快な「腐女子会」の出来事など爆笑ネタが盛りだくさん!
実は藤河るり先生、36歳で卵巣癌と診断された経験があり、同じ「シカ」のキャラクターで闘病記を描いているのですが、そういう藤河るり先生だからこそ出せる「腐女子」エピソードの味があり、ただ面白いだけではなく、読んでいて元気がもらえる作品となっています。
ちなみに、藤河るり先生の闘病記を描いたマンガ「元気になるシカ!」も、辛い場面も前向きに描いており、読者に勇気と元気をくれる素敵な作品なんですよ。
ところで、藤河るり先生のBL作品は、「シカ」のイラストからは想像もつかないほど男子が綺麗で上品に描かれていて、つい少女マンガを読むように読めちゃいますっ。
そんな藤河るり先生が描く爆笑ほんわか「腐女子」エッセイ「シカとして~腐女子BL漫画家の日常~」は、電子書籍限定で第2巻まで発売中です!
くされ女子(作者:竹内佐千子)
この竹内佐千子先生が描く「くされ女子」は他の「腐女子」エッセイ作品と比べるとちょっと異色です。
というのは、作者の竹内佐千子先生は、「腐女子」であると同時に「レズビアン」。
高校生の時からの「腐女子」トモダチ「マイ」と「しおり」とのBL妄想ライフを描いているのはもちろんなのですが、「腐女子」意外にレズビアンやゲイ、「腐男子」が登場するなど、エピソードの幅が広い広い。
彼女との大げんかの原因がBL小説だったり、「レズビアン」で「腐女子」の竹内佐千子先生だからこそ引き出せるエピソードが満載!
新宿2丁目のゲイバーでゲイの「腐男子」とBL議論を交わしたり、「腐女子」仲間との過激な妄想など、ネタがいちいち面白いっ!
「腐女子」仲間との語らいは、かなり濃厚でストレートな語り口ですが、イラストのせいかほんわかした後味です。
「腐女子」ライフを包み隠さず描いているという感じです。
オタク界のルールまでも学ぶことができ、「LGBT」への偏見もなくなると評判のこのノンフィクションエッセイマンガ、オススメです!!!
ちなみに全く「腐女子」と関係ないのですが、竹内佐千子先生の作品の中に、「赤ちゃん本部長」という作品があります。
47歳の武田本部長が、朝起きたら体だけが生後8ヶ月くらいの赤ちゃんになってしまうというお話。
部下の赤ちゃん姿になった武田本部長の扱い方や、赤ちゃんの体になってしまったが故の仕事上でのトラブルなどのドタバタが、なんか面白いんですよね〜。
「腐女子」に関係ないのですが、あんまり面白い作品なので紹介しちゃいました。
さて、「腐女子」の生活を知ることができる作品を5つ紹介させていただきましたが、「腐女子」ライフが描かれた作品は他にもたくさんあります。
「腐女子」なら共感できるなるほど腐女子あるある


さて「腐女子」を知るには、「腐女子」ならではのものの考え方や傾向を知る必要があります。
そこで、「腐女子」の間では常識というか、「腐女子」の間で共感し合える、なるほど「腐女子」あるあるを幾つか紹介します。
- たいてい「腐女子」だと気づかれない。
- 「腐女子」になると自分を「俺」と呼び始める人の率が高い。
- 初対面でも「腐女子」同士だとわかると、一気に距離が縮まる。
- 「腐女子」同士で同じ作品が好きだと盛り上がるが、カップリング(キャラクター同士をカップルにすること)で意見が合わないと気まずくなる。
- 普段温厚なキャラなのに、カップリングで意見が合わないとムキになって、徹底的に論争する。
- 「腐女子会」で妄想大会を行った次の日は、なぜかお肌の調子が良い。
- 時々男になりたいと思うことがある。
- 「腐女子」になる前は、BLなしでどうやって生きてきたのかと不思議に思うことがある。
- 少女漫画を読んでいても、主人公の彼氏とその男友達がデキているような気がしてならない。
- PCの履歴削除と携帯水没させないと死にきれない
- 「腐女子」を隠すために、服装やメークなどのおしゃれには気を使っているが部屋着はダサい。
- 男性二人組を見かけるとついBL妄想してしまう。
- 四六時中BL妄想しているわけではないのに、男性二人組を見かけた「腐女子」でない友達から「今BL妄想したでしょう?」と言われる
- 三度の飯よりBLアプリのゲーム
- 本屋さんでBL作品を買うときは、店員が女性のときを狙う。
- 本屋さんでBL作品を買うときは、表紙か背表紙のどちらを店員さんに差し出すか迷う。
- 買った作品が自分の好みにハマらないと痛い(1冊の値段が高いのよね〜。)
今回は「腐女子」初心者さんが引かない程度に、できるだけソフトで基本的なものをチョイスしましたがいかがでしたか?
マジの「腐女子」あるあるは、「腐女子」にはまった方が「腐女子」を扱った作品を通して知っていただけたら嬉しいです。
「腐女子」あるあるといえば、もっとディープなものもあるのですが、「腐女子」用語を知らないと理解できないものが結構多いんです。
そこで、次に基本となる「腐女子」用語について見てみましょう。
「腐女子」なら誰でも知っている基本的な「腐女子」用語を解説


単に「腐女子」用語と言っても、想像以上にたくさんの用語があるんです。
妄想の幅がすごいわけですから、私たちが一般的に用いているある言葉が、実は「腐女子」の世界では別な意味だったりするわけです。
本気出したら、「腐女子」用語辞典ができちゃうくらいたっくさんあるんです!
でも今回は「腐女子」ではない方・初心者さん向けに、基本的な「腐女子」用語を少し解説したいと思います。
「やま」「オチ」「意味」がないの頭文字をとってつなげた言葉で、もともとはストーリーそっちのけで、性愛の描写が中心の作品のことでしたが、現在はBL作品を総称して「やおい」・「801」と表現します。「腐女子」を表すときにも使います。
最初から最後までずーっとハッピーな作品を好む、とにかくハッピーな設定を好む腐女子のこと。
「光の腐女子」は、ラブコメディーなどの明るい内容を好みます。
恋愛の過程で様々な困難があり、それを乗り越えて最後にはハッピーエンドになるという作品を好む腐女子。
人気ドラマの「おっさんずラブ」もこういうストーリーですよね。
結構こいう作品が好きな人が多いんですね〜。
読み手からすると悲しい結末のストーリーですが、登場カップル同士は幸せな状態で終わりを迎えるストーリーが好きな腐女子。
BLではないですけど、「失楽園」とかそういう感じじゃないですかね。
執着や狂気など、歪んだ愛を描いた作品(病みBL)作品が好きな腐女子のこと。
「闇の腐女子」はシリアスなストーリーほど萌えるそうですよ。
Men’s Love(メンズラブ)の略。
最近はBLというと周りにすぐにバレてしまうので、会話中はBLの代わりにMLと言ったりします。
BLのこと。
ベーコン(Bacon)とレタス(Lettuce)の頭文字をとってBLということなんですが、これもMLと同じく、周りにバレないためにするための隠語です。
これもBLのこと。
イイ体つきの男子が出てくる作品のことを指すときもあります。ちなみに、GL(ガールズラブ)をお花で表すと「百合」だそうです。
どちらもロマンチックな花のチョイスですよね。
これから薔薇や百合を見かけるたびに、BL、GLと思い出しそうです。
「腐女子」であることを隠さず、堂々とBL好きを公言すること。
BLっぽい感じがすること。
目に付いたものですぐにカップリング妄想してしまうこと。
「乙女フィルターが作動!」なんて聞いたことありませんか?
ちなみに、カップルになりそうな予感がすることを「ヲトメ電波」と言い、を「ヲトメ電波、キャッチしました!」なんて言ったりします。
さぁここからは、BL作品に触れるにはマストの用語ですよ〜。
交わる時に、一般人が言う男役となるキャラクター。
交わる時に、一般人が言う女役となるキャラクター。
男性同士のキャラクターをカップリングするときに使います
「A×B」と表される場合、「×」より前の「A」は『攻め』のキャラクターを、後ろの「B」は『受け』のキャラクターを表します。
表示される順序によって、交わる時の役割が決まっています。
ちなみに、「受け」や「攻め」のないプラトニックな仲良しカップルは「×」ではなく「+」や、「&」、「♥」で表し、片想いの場合は、「→」で表すそうです。
「CP」と略されているのは、カップリングのことで、キャラクター同士の恋愛関係を表す言葉です。
「A×B」のように表記されます。
カップリングは、作者の好みでカップリングされるのですが、カップリングの仕方で「腐女子」同士の意見が分かれると、喧嘩になる程論争がヒートアップすることがしばしば。
それだけ「カップリング」は「腐女子」にとってはとっても大事な問題なのです。
リバーシブルの略。
カップリングの「攻め」と「受け」が逆になることを言います。
芸能人や歴史上の人物など、実在の人物でBL妄想すること。
RPS(Real People Slash)とも言います。
同性愛者から見た場合の異性愛者のことを「ノン気」と言います。
フランス語の「non(いいえ)」と「その気(同性愛の気)」の気を組み合わせた言葉なんだそうです。
ちなみに、妻や彼女のいる「ノン気」の男性に恋をして攻めるキャラクターのことを「横攻め」と言います。
先輩×後輩や上司×部下などで、地位の下の人が「攻め」となり、上の人が「受け」になるという、社会的立場がカップリングでは逆となる場合。
苦手・嫌いで絶対に受け入れられないジャンルのカップリングや設定の事。
そういうカップリングは「地雷カップリング(地雷カプ・地雷CP)」と表記されます。
読んだストーリーや目にしたしまったイラストが、受け入れがたいカップリングだった場合にショックが多いため、地雷を踏んだような気持ちになるそうです。
「こないだ買ったコミック、マジ地雷だったわ〜」
という風に使うようですよ。
好きな人を追いかける様が、犬のように忠実で健気な様子を「わんこ」と言い、そんなキャラクターの様子に萌えることを「わんこ萌え」と言います。
名前を持たず、群衆として扱われるキャラのこと。
仮面ライダーのショッカーみたいな感じですかね。
「モブ」は通りすがりで「受け」のキャラにひどいことをする「攻め」であったり、時には通りすがりの「受け」となり、物語を盛り上げるキャラで、BL作品では重宝されています。
男性でも妊娠できちゃう世界のこと。
この世界では、男女の性別の他にα(アルファ:希少なエリート階級で社会的地位が高い人)・β(ベータ:オメガバースとは関係のない大多数の普通の人)・Ω(オメガ:男女ともに妊娠可能な人たちで、社会的には差別されやすい人たち)という他の性の概念があります。
ちなみにα×Ωのカップリングを「番(つがい)」と言います。ちょっと高度ですが、最近オメガバース作品が人気なのでチョイスしてみました。
幾つか紹介させていただきましたが、実際にBL作品にはまってくると、これだけの用語説明では絶対に足りないほど、「腐女子」用語は盛りだくさん。
それこそ「腐女子」が単にBLファンというだけでなく、「オタク」レベルであるというのをうかがい知ることができます。
「腐女子会」の会話を耳にした一般人は、何の話をしているのかわからないと言いますから。
暗号だらけのBL。
ますます興味が湧いてきますね♪
では基本用語を知ったところで、今度はBLヲタの「腐女子」の皆さんには一体どんな作品が人気なのかを紹介したいと思います。
「腐女子」に人気の作品を紹介!
人気の作品と言っても、ジャンルの幅が広すぎて、これ一押し!と言うのは結構難しいのがBL作品の悩ましいところ。
ということで、本屋の友人とその友人の「腐女子」さんに人気作品を紹介してもらいました!
抱かれたい男1位に脅されています。(作者:桜日梯子)
略称「だかいち」。
お話の舞台は芸能界。
芸歴20年のベテラン俳優西條高人は、「抱かれたい男ランキング」で5年連続1位の座を守り続けてきました。
ところが、芸歴3年の新人俳優東谷准太に、ついにその座を奪われてしまいます。
そんな東谷をよく思わない西條でしたが、ある日酔った勢いで東谷に醜態をさらしてしまいます。
弱みを握られた西條は、交換条件に東谷に抱かれることに!?
そこから始まるハイテンションなBL作品です!
「だかいち」はアニメ化していて、テレビでも大人気。
BL知るなら、まず「だかいち」から入ってみませんか?
抱かれたい男1位に脅されています。(作者:桜日梯子)を読むっ!
Life 線上の僕ら(作者:常倉三矢作)
この作品は、涙なしには読めません。
BLなんて!と思って読んだ女性たちが、しゃくりあげるほどの涙に襲われたというほどの切なくて甘い、少女漫画のような作品です。
下校途中の「白線ゲーム」で出会った真面目な伊東と無邪気な西の、そこから死ぬまでの二人の人生を描いています。
一度読み切って、次に何が起こるかわかっていても、何度も泣いてしまう…。
いや、思い出しただけでも泣いてしまう。
BLであることをもはや忘れて作品そのものに魅了されてしまいます。
ドラマCD化されたこの作品は、BL好きでなくてもぜひ読んでほしい作品です。
…読んじゃったら腐界にハマるけどね(笑)
恋するインテリジェンス(作者:丹下道)
男たちが美しい!
高貴でスマートな官僚たちが繰り広げる独特なエロスの世界。
外務省の職員が特殊諜報活動のために色仕掛け任務!?
男役と女役、二人一組のバディが極秘に夜な夜な特訓!?
お仕事から始まるこのBLストーリーは、世界観が他のものとは全く違います。
「ベルばら」を読んだ時に似たこの衝撃!
「外務省」「財務省」「厚労省」「法務省」で繰り広げられるまさかのBLストーリー。
思わず、「そういう展開になるか〜」と感心してしまう作品です。
作者の丹下道先生の妄想力には脱帽です!
人気ランキングでも常に上位をキープするこの作品、一読の価値ありですっ!
王子様の理由(作者:夏目イサク)
この作品、設定が人気です。
元ヤンキーの坂木が働くホテルに、急遽ファッションブランドの御曹司、朝比奈が滞在することになり、ホテル内では粗相があってはいけないと大慌て。
朝比奈が滞在してすぐ、仕事帰りの坂木は道で二人組にたかられている朝比奈を偶然発見し、助太刀に入り朝比奈のピンチを救う。
翌日、朝比奈からご指名された坂木が部屋を訪れると「友達になろう」と言われ、VIP客の要望を断ることはできず、坂木は朝比奈の「友達」になる。
…のだが、朝比奈の「友達」の概念がちょっと特殊で「友達」の行動には「添い寝」や「キス」が含まれているっていうから坂木大慌て!
王子朝比奈と元ヤンキー坂木の友情は、恋に発展するのか??
この作品は2019年3月に出版されてからすでに人気ランキング上位のBLストーリーなんです。
最新のBL人気動向を知る上ではぜひ読んでおきたい一冊です♪
アワーハウスラブトラブル(作者:おわる)
ちるちる様のBLアワード2019(https://t.co/miXpaeRH1q)
BLCD部門に『アワーハウスラブトラブル』
コミック部門に『理解不能クソキューティ』
ノミネートしていただきました!✨すごい作品の並びの中に入れていただき恐縮です!!✨🙇♂️わ~もしよかったら応援いただけましたら嬉しいです…!🙌☺️ pic.twitter.com/EtyaumswbK— おわる (@_owal_) 2019年1月25日
この作品は描写が結構過激です。
この物語は、格安大学寮が閉鎖されて、窮地に追い込まれた苦学生の「のの彦」が男ばかりのシェアハウスに引っ越すところから始まります。
入居して初日に、「ご奉仕するお仕事のお兄さん」と間違われて、ピュアなのの彦はこれから同居人になるチャラ眼鏡男に純情を奪われてしまいます。
そのチャラ眼鏡くんが曲者で、ピュアなのの彦くんをどんどん彼の世界に惹きずれ込んで行き…。
描写な刺激的な作品ではありますが、物語自体は結構ピュアなストーリーなので、サクサク読めちゃいます。
作者の「おわり」先生のジョークセンスが光るラブコメディーです!
イチャイチャ場面が好きな方には、オススメの一冊です♥
有給オメガ(作者:藤峰式)
この作品は、今BL界で話題の「オメガバース」の世界の物語。
Ω(オメガ)の鈴谷は、Ωである故に定期的に発情期がやってきます。
オメガバースの世界には「発情期有給休暇制度」というものがあり、鈴谷はピルが効く体質にもかかわらず毎月この制度を利用し、発情期を装って会社をズル休みしていました。
ところが、休暇中の鈴谷の元に、後輩でα(アルファ)の古池が訪ねてきてしまった!
「ズル休みがバレる!!」
窮地に陥った鈴谷は、古池の前で発情期を装うことにー。
この作品は、そこから始まったαとΩのおかしな関係を描いたオメガバースの世界の物語なのです。
これは内容が独特で上級者向けの作品かもしれませんが、「腐女子」の間で人気の「オメガバース」で、人気ランキングが上位のこの作品に是非トライしていただきたく、紹介させていただきました。
BL界では常識のこのありえない世界を、是非一度覗いてみてください。
2019年4月時点で人気の作品をチョイスしてみましたがいかがでしたか?
それにしてもBL作品って、物語の設定が面白いですよね〜。
BL作品に挑戦したくて作品を選びたくても、あらすじの中にBL用語が満載で内容がちっとも理解できず断念した方も結構いらっしゃったのではないでしょうか?
そんなみなさんは、一度上の作品からチョイスしてみてくださいね。
ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の腐女子の意味のまとめ
「腐女子」とは、オタクレベルで常に男性同士の性愛の妄想ばかりしている女性のことでしたが、知れば知るほどこれだけでは語り尽くせない奥深さがあるんですね。
「腐女子」を知るにはBL作品を読むのが近道だけど、BL作品を読むにはBL用語を知る必要がありますよね。
「腐女子」の皆さんにも「最初」はあったわけで、作品を通して色々勉強してきた結果が「腐女子」ということのようです。
最近はあのNHKでさえ、ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」で「LGBT」を扱っているわけですから、時代の流れは「腐女子」に傾いているのかもしれませんね。
「腐女子」を知ってこのドラマを見るとまた、ドラマに出てくるキャラクターの見え方が違ってくるのではないでしょうか?
興味が出てきた方は、ぜひBL作品にもチャレンジしてみてくださいね♪