「ケンカツ」第6話が放送されました!!
先週の生活保護申請者・島岡光(佐野岳)さん、かなり病的な感じでしたよね!
生活保護は受けたいけれど、援助を申し出てくれている父親には会いたくないし、何も話してくれない…。
挙げ句の果てに、父親・雷(小市慢太郎)が会いに来るとわかると、逃げて逃げて、電車めがけて飛び込もうとしていましたね。
果たして島岡の安否は!?
まずあらすじから見ていきましょう!
目次
ドラマ【健康で文化的な最低限度の生活】第6話のあらすじ
第6話:親子の謎解明!迫る父の恐怖
生活保護申請の際の「扶養照会」を頑なに拒否するも、事情に関しては何も話してくれない島岡光。
えみる(吉岡里帆)は、京極(田中圭)の指示で扶養照会を強行します。
すると、父親は息子を援助する意思があり、京極は親子を会わせるようにえみるに指示。
えみるたちが父親と会わせようとしているとわかった島岡は、逃走し、自殺をしようとします。
自らの判断がこの状況を招いたと感じた京極は、この件は全て自分の責任で対応すると宣言します。
面会できるようになった島岡の元へ向かうえみると京極。
そこで聞いた島岡親子の関係とは?
早速ネタバレしていきます!
ドラマ【健康で文化的な最低限度の生活】第6話の前半部分(ネタバレ注意)
かなりの錯乱状態だった島岡光が、自殺未遂をし、今病院で鎮静剤を打って休んでいるとの連絡が、東区役所に入ります。
ちょうどその頃息子の帰りを待っていた父親・雷からも、区役所に電話が入ります。
えみるが光が事故にあったことを伝えると、父親・雷は、病院の場所を聞いてきます。
「それは申し訳ございません。お答えできません。様子を見て今夜か明日朝には必ず連絡しますので。」
とえみる。
「何言ってるんですか。場所を言って下さい。」
と迫る雷に、えみるが個人情報保護を理由に同じような言い分で返すと、
「此の期に及んで個人情報ですか。勘弁して下さい。言いなさい。病院はどこだ。」
と、あの紳士的な態度とは180度違う高圧的な態度で迫ってきます。
えみるは必ず連絡すると念を押すと、電話を切ります。
病院からの連絡で、光が面会ができる状態ではないこと、父親には、絶対連絡しないでくれと言っているということが判明。
その理由が何かもわからない状況で、父親・雷が生活課窓口に現れます。
雷は、光は昔から都合が悪くなるとコソコソ逃げ回る、息子を甘やかすのはやめて頂きたい、とにかく息子と話をさせて欲しいと言います。
京極が、面会は光の担当医師から止められていると答えると、雷は
「病院名くらいは言えるだろ。」
と、とうとうヤクザみたいな口調になっているのでした。
役所側が何も言わないとわかると、
「話になりませんね。」
と言って、ドアをバタピシャッ!と締めて帰る雷。
外で壁にもたれて、1人で何やら考えてる風の京極。
そこへ半田(井浦新)が来て、扶養照会が時期尚早だったのではないかという話をします。
半田は、素直に謝りもしなければ、父親に扶養能力があるならば父親の申し出を無視することはできなかったと自分の意見を押す京極に、
「もう少しで人が死ぬところだったんですよ。」
と、釘をさすように言う半田。
「はい…」
京極係長黙っちゃいました。
京極と半田の力関係?が未だによく分かりません…。
京極の新入社員時の指導係も、半田がしたとか??
その辺りの過去も、今後ストーリーに盛り込まれることを期待します!
生活課の課長にもお叱りを受けるえみると京極。
京極の憎めないところは、ちゃんと自分の非を認めて謝るところ。
「この判断を下したのは私です。責任は私にあります。…ですからこの件に関しては、私が責任を持って最後まで対応します。」
と、ちゃんとえみるのことも守ってくれました。
もしかして、半田の一言が効いたとか?
場面が変わって、桃浜(水上京香)が担当の水原宅へ。
前回は桃浜の考えで、息子・悟に会うまでの段階のひとつとして、悟に扶養回答書を送りました。
悟からの返信は、もう二度と連絡しないように、水原が死んでも連絡しないでほしいという、とても桃浜の想像が及ばないような厳しいものでしたが、水原は予想がついていたみたいです。
息子と同居している時に、酒に溺れ、男と出かけて帰って来なかったりと、息子に散々な思いをさせていたようです。
そんなわけで、息子が自分を恨んでいて、援助してくれないだろうということは、水原自身がとうに分かっていたということです。
桃浜は複雑な表情を浮かべて話を聞いているのでした。
さて場面は島岡光の生活保護決定について会議です。
父親を拒絶することに関して、あらゆる可能性を考えて今後の対策を練って行くということでみんなで話合います。
父親の医者という職業が、息子の無職という立場に対して嫌悪感があるのでは?
普段は温厚な父親でも家では厳しく、息子にしかわからない父の姿があるのでは?
暴力などは考えられないか?
などなど、会議に参加している職員がそれぞれ意見を出します。
が、途中から半田の独壇場に。
「虐待…ですね。そのような肉体的暴力を日常的に行っていたとするならば、それは虐待になります。」
という半田に、
「そんな風に予想して生活保護を決定していたら、誰でも生活保護をもらえちゃうってことになりませんか。父親に頭を下げるのが嫌で、安易に生活保護言う人もと思いますよ。本気で死ぬ気があったかもわかりませんしね。」
と石橋(内場勝則)。
それに対し半田が、
「ただ、一つだけ確かなことは、どんな事情を抱えていたにせよ、生活保護を申請してきたということです。
彼は、少なくとも一回は、彼なりに生きようと試みました。
生きようと決心したからこそ、この窓口に助けを求めに来た。
そうは思いませんか?
人には言いたくない事情もあります。
でも彼は、命をかけて父親を拒絶している。
今はこの声を聴くべきではないですか?
彼は死んでいたかもしれないんです。
これは我々のミスであり、今は慎重になるべきです。
ここで命を守れなければ、生活保護は一体何のためにあるのか。」
と心に刺さる言葉を発します。
確かに、説得力があります。
京極に意見を求められたえみるは、
「わかりません。でも、島岡さん、お父さんに関することは全部嫌だって言ってました。」
と訴えます。
一方島岡の入院する病院では、島岡がオムツ交換の介助を受けるとき、職員が病院服の紐を解いた瞬間、
「うわあああああああ!!!」
と異常な拒絶反応を見せて暴れ出します。
その後、鎮静剤を打たれた後も、
「なんで。やめて。ごめんなさい。ゆるして、お父さん。」
うわ言を言ってとても苦しそうな表情を見せます。
これは完全になんらかの虐待を受けていると考えられますね。
生活課のみんなが予想したように、暴力なのでしょうか?
落ち込むえみるは、七条(山田裕貴)とあおやぎ食堂で食事をします。
そこで働く女将(徳永えり)と使用人の阿久沢(遠藤憲一)が仲が良い様子を見たえみるは、
「人間関係って不思議だよね。血が繋がってても上手くいかない親子ともいるしね。」
とつぶやきます。
一方、残業中の桃浜は、
「私、家族の絆って、絶対だと思ってた。
たとえ過去にどんなことがあっても、家族の絆って切れないものだって。」
余計なことをして、逆に利用者を傷つけたとつぶやきます。
えみるも桃浜も、幸せな親子関係の中で育って来たのでしょうね。
自分以外の家族のことは、意外と見えていないと気づかされます。
さて数日後、島岡光が面会できるようになったという電話を受け、えみると京極は病院へ。
医師からの説明はこうです。
「実は昨日本人から父親から受けた性的虐待についての告白がありました。
診察の結果、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を招いた原因がわかりました。
普段は冷静で厳格、仕事熱心な父親でしたが、多少独善的なところもあったみたいです。
彼が8才の時から、お仕置きなどと称して週末ごとにそういう行為があったみたいです。
虐待が続いたのは、彼が中学を卒業する10代半ばで…
ですので、父親とは一度縁を切って、治療を受けるのがベストかと。
もし父親の元に戻した場合は、また同様の事件を起こす可能性があるでしょうね。
恐らく次はもっと確実に死ねるようなやり方で。」
とてもショッキングな説明でしたね。
過去に父親がした行為が、今ここで何人もの人間の気持ちを動かしています。
京極は、光の命が助かって本当に良かったという気持ちを伝えた後、光の気持ちを知ることができなかったことを心から謝ります。
そして、光に父親からの援助を受けたくないという意思を最終確認した後、京極は
「わかりました。これからはちゃんと私たちが光さんをお守りします。」
と力強く伝えます。
ドラマ【健康で文化的な最低限度の生活】第6話の中盤部分(ネタバレ注意)
病院からの帰り道、えみるは、父親のことを拒否し続けてきた島岡のことを何も理解できなかった、理解しようとしなかったと思い詰めます。
島岡だけでなく、今まで自分のせいでたくさんの利用者を傷付けたと思い詰めるえみる。
「義経さん、大丈夫?」
と尋ねる京極に、
「もう無理です。重くて重くて身動きが取れません。私これ以上背負いきれないです。人の人生がこんなに重いなんて。私ケースワーカーなのになんの力にもなれなくて、人のこと傷つけてばっかりで、これ以上人を傷つけるのが怖いです。」
と吐露してしまったえみる。
慰めようとする京極に、
「もう無理です!」
と声を荒げるえみるなのでした。
場面は変わり、桃浜に来客が。
なんと水原の息子・悟の嫁が窓口に来てくれたのでした。
ずっと疎遠のお母さんのことが気になっていた、区役所の手紙で生存が分かって安心した、と。
さらに、
「私はできることならお母さまに主人と会って欲しいと思ってます。」
と続けます。
まさかの展開に、
「え?」
と動揺を隠せない桃浜。
こちらには希望が見えてきましたね。
その頃えみるは、1人で川を見つめていました。
そこへ半田が。
「がんばらないと。」
ばかり言っているえみるに、半田は
「無理してますね?がんばってると思いますよ、義経さんは。
悩みつつ義経さんなりにがんばっていると私は思います。
すみません、余計なことでしたね。
いやなんだか今日はちょっと沈んでいるように見えたものですから。」
えみる、泣いちゃいました。
「すみません、突然。
自分でも良く分かってるんです。
いっつも全然役に立ってなくて、結局相手に迷惑かけて、なんかもう、何もかもダメで。
島岡さんのことだって間違った判断しちゃって、本人の気持ちもわかってあげられなくて。
何でこんな使えないんだろう、自分って。」
半田は黙って聞いてくれていました。
「そんなことないと思いますけどね。
義経さんに救われた人いっぱいいるじゃないですか。
義経さんにしかできないこともたくさんあったと思います。
ただ傍観しているだけではできないことも、利用者と一緒に悩んで、悲しんで、腹を立てて、喜んで。
一緒に伴走するからこそできることがある、その気持ちを大事にして欲しいと私は思います。
義経さんはそういう伴走者になる力を持ってる人なんじゃないですかね。」
と半田。
おやおや、またもや男前発言。
だんだん変人半田がカッコよく見えてくるから不思議です。
され、話を聞いてもらったえみる、元気になったかな?
ドラマ【健康で文化的な最低限度の生活】第6話の後半部分(ネタバレ注意)
桃浜が水原宅へ訪問に来ています。
水原の息子・悟の奥さんが区役所に来たこと、奥さんの気持ち、水原と悟が会うために、悟に話をしてくれていることを伝えます。
すると、水原は、野球のボールを桃浜に手渡します。
昔見に行けなかった悟の野球の試合で、悟がホームランを打った時のホームランボールだそうです。
悟が、水原にプレゼントしたものだそうで、それを今でも大事に持っていたんですね。
それを悟に渡して欲しいと桃浜に頼むのでした。
一方区役所では、島岡光の保護が正式に決定します。
京極は、えみるに病院に連絡して面会の日時を決めるように指示。
「あと、あの、ランチ食べた?」
と、京極がえみるをランチに誘います。
京極と2人きりでランチするえみる。
ずーっと無言のまま食事が終わり、食後のコーヒーがテーブルに…。
たまらなくなったえみるは、
「え?」
すると京極も
「え?」
「何かどうしたんですか?」
と質問するえみるに、
「いや、今回のことはキツかったと思う。だけどこんなことばかりじゃない。あーだから1人で背負わないで、もっと頼っていい。まっ、そういうことだから、そういうこと…。」
と京極。
京極って口下手?照れ屋??
でもちゃんと部下のえみるのこと心配してくれてたんですね。
半田も京極もキャラは違うけれど、二人とも良い上司ですね。
場面は変わり、
亡き妻の墓参りをする阿久沢と阿久沢の娘マリ。
「マリのことは心配するな、なんとか元気にやってる。」
と妻の墓に語りかける阿久沢にマリは
「まーいろいろあったから。私も。お母さんも。」
と複雑な表情。
そうですよね、本当にいろんなことがあったんだと思います。
いろいろとはどんなことか、これからの放送に期待しましょう。
翌朝、七条からえみるに
「島岡さんの入院してる病院の近くで親父さんぽい人見かけたんだけど。」
と連絡が入ります。
父親の雷は、どうにか光が入院している病院を探し当てたようです。
面会制限のかかっている光の病室を知るために、窓口で以前生活課で交換した京極の名刺を出し、自分は生活安全課の京極だと名乗ります。
か、賢い!
いや、ダメでしょ!!
自転車を立ち乗りでこぎ、光の病院へ急ぐえみる。
窓口を通過した雷は、閉鎖病棟に入る前に面会届けに記入するよう言われます。
そのとき、閉鎖病棟にはいる職員をじっと見て、ドアが開いた隙に閉鎖病棟の中に潜り込みます。
七条から一報を受けた京極は、警戒してもらうために病院へ連絡。
ナースステーションに取り次いだ職員が、今役所から電話をもらったばかりの京極が面会に来ていると知らされる。
そこで雷が身分を偽り病院に入ったことが露呈したのでした!
しかし時すでに遅し、雷は勝手に閉鎖病棟に入って、光の病室を探しているところです。
その頃えみるが病院の玄関に到着!
ま、間に合うか!!
光の病室を見つけ、今まさに中へ入ろうと取手に手をかけた雷の手を、両手で掴む職員。
腕を振り払う雷。
そこへえみるが到着!
えみる:「よしましょう。島岡さん。落ち着きましょう。」
雷:「落ち着くのは君の方だ。」
えみる:「ご本人が会いたくないって言ってる訳ですから。」
雷:「離しなさい!」
雷はえみるを突き飛ばします。
えみる:「よしましょうよ。島岡さん、光さんのこと自由にしてあげましょうよ。」
雷:「何なんだ君は。税金を使って何が自由だ!昨日、今日知り合ったあんたに何がわかる。私は父親だ!ずっと慈しみ育ててきた肉親なんだよ!!」
声を荒げ、先ほどよりもっと強くえみるを突き飛ばす雷。
それでも病室に入ろうとする雷の足にえみるはぎゅっとしがみつく。
「親子だからってしちゃいけないことってありますよ。だってお父さん、光さんが子供の頃からずっと光さんに…。」
「やめろ!義経さん!」
京極係長がようやく参上!!
京極:「すいません、失礼しました。島岡さん、義経に代わって私からお伝えします。
今回光さんは、自分自身で人生を作り上げているところなんです。
ですから後は我々が生活保護を使って、また将来光さんが自立できるよう支援しますので、役所の方へお任せください。」
雷:「私が、父親が面倒を見ると言ってるんです。」
京極:「ですが島岡さん、光さんの幼少時代からお父様と光さんの間にあったトラブルについて病院からうかがっておりますもので、お父様にお任せするわけには。」
雷:「息子の嘘にまんまと騙されたのか。この件は厚労省に報告する。」
京極:「どうぞ報告して下さい。
ならば我々もあなたの犯罪行為について厚労省に報告します。
身分を偽り病院内に入った建造物侵入罪、義経を突き飛ばした公務執行妨害罪について。
あなたの医師免許にも影響する話ですが、それでもよろしいですか。」
フオーッ!!
京極、カッコイイ!!
さすがの雷も何も言えなくなってしまいましたね。
場面は変わり、光に保護決定を知らせるえみる。
それと、今後雷に連絡を取ることも連絡先を教えることも一切ないことを伝えます。
さらに、光の状況をちゃんと聞けなかったことを謝ります。
島岡は、PTSDを専門とする医師の元へ通院しつつ回復をはかります。
過去の性的虐待と向き合う辛い作業となるが、光はそれを受けることを自ら決断しました。
一方、桃浜担当の水原の元にも嬉しい知らせが。
「今はまだ会いたいという気持ちにはなりませんが、あなたの孫の写真を送ります。」
という悟からの手紙と共に、夫婦の間で笑顔を見せる孫の姿が写っている写真が届きました。
孫は、水原がずっと持っていた悟のホームランボールを持って、写真に写っていました。
光は自分の人生を、水原親子は親子の絆を、これから少しずつ修復して行けることを願うばかりです。
ドラマ【健康で文化的な最低限度の生活】第6話のまとめ
今回は、光の父親の援助を頑なに拒絶する原因が、過去に父から受けた性的虐待が原因だと判明しましたね。
無事生活保護の決定が下りてよかったですね。
地位もあり、穏やかで紳士的な面を持つ反面、高圧的な面を持っている父親。
実際の世界にもいますよね。
しかもそこへ性的虐待ときたら、息子は光のように病気になって仕方ない、親という切っても切れない関係を振りかざして、子供を支配する…いわゆる毒親というやつですね。
光は自分の正常を保てなくなるほど父親が脅威で、父親から逃げ、きっと1人で生活をしていたのでしょう。
でもPTSDを克服しないことには、多分働くことが難しかったんですね。
まずは生活保護を受けながら、PTSDを治療ですね。自立した自分らしい生活をして欲しいです。
重いケースをまたもや乗り越えたえみる
上司としての責任をカッコよく全うした京極
父から逃れて新しいスタートを切ることができた光
自分の一歩で利用者家族の絆を取り戻せそうな桃浜
息子との距離が少し縮まった水原。
みんな家族以外の優しい人の助けを借りて一歩前進できましたね。
いやぁそれにしても今回は、京極も半田もかっこよかったですね〜。
あの冷静で合理的な京極が一瞬だけ世界を救うスーパーヒーローのよに見えましたよ。
そういえば、今回は半田のメガネが一回もキラリンと光りませんでした。
0回っていうパターンもあるんですね〜!
いやぁやられた!!
次回は光りますかねぇ〜。
さて、次回【健康で文化的な最低限度の生活】の第7話は
8月27日火曜日よる9時から放送です!
お楽しみに〜♪