
いよいよ今回が最終回。
前回、万智への一途な想いを作り上げた歴史が全くの勘違いだったと万智に証明された留守堂でしたが、万智への想いはなんと憎しみへ…。
今回留守堂の身勝手な復讐劇でテーコー不動産新宿営業所は廃業の危機にさらされます。
万智たちに勝算はあるのか?
敵に回った留守堂と足立の関係は?
では早速、あらすじから見ていきましょう。
え?
「家売るオンナ」をまだ見ていない??
それなら、絶対にみた方がイイですよ!
目次
家売るオンナの逆襲 最終話のあらすじ

前回、過去の記憶に対する衝撃の事実を突きつけられた留守堂(松田翔太さん)は、万智(北川景子さん)の前から姿を消します。
それから1年が経ち、テーコー不動産新宿営業所は営業成績が伸びず、消滅か否かの瀬戸際に立たされていました。
営業所存続のために営業所一丸となりますがなかなかうまくいかず焦る屋代(仲村トオルさん)。
成績の伸び悩みは、外資系不動産会社・リッチブラスト不動産の急成長が原因。
しかもリッチプラスト不動産は、万智にそっくりなやり方で売り上げを伸ばしているということが発覚。
ある日、リッチブラスト不動産が集合住宅を買い占めているという噂を聞いた万智と庭野(工藤阿須加さん)は現地を訪ねます。
立ち退きに抵抗する住人の姿見かけた万智は、そこで意外な人物と出会ったことがきっかけで、対リッチブラストへの策を思いつきますが…。
そんな時、足立(千葉雄大さん)は意外なところで留守堂に再会します。
再会した留守堂は、全く人が変わったよう。。。
足立は、テーコー不動産新宿営業所の売り上げ低下が留守堂と深く関わっている事実を知り驚きます。
留守堂の万智に対する復讐か?
強敵のリッチブラスト不動産と万智の手法を知り尽くした留守堂に、万智はどう立ち向かうのでしょうか?
では最終話のネタバレ、行ってみましょう!
家売るオンナの逆襲 最終話前半部分(ネタバレ注意)

留守堂が姿を消して1年。
テーコー不動産新宿営業所の担当エリアがリッチブラスト不動産に侵食されており、エリア内の約75%の物件がリッチブラスト不動産に持って行かれるという状況。
権利関係が複雑に絡み合っていて不動産業界でも手がつけにくいと言われている新宿ガーデンハイツまでもが、リッチブラスト不動産による買い占めが進んでいるらしいのです。
どうやらリッチブラストは、上海の新興財閥が資本を出している外資系の不動産屋で、資金源が豊富なので、難しい物件も金にモノを言わせることができるようです。
屋代は、このままリッチブラスト不動産による侵食が続くようだと、テーコー不動産の新宿営業所は渋谷営業所に吸収されることになると他の職員に伝えます。
渋谷営業所に吸収されると、いらない社員はリストラ…。
新宿営業所のみんなは気合を入れ直して営業に励むのでした。
早速万智と庭野は、最近買い占めが進められているという「新宿ガーデンハイツ」へ偵察に。
人が住んでいる気配が感じられないほど、なぜかシーンとしています。
住宅の敷地内に、保育園と思われる物件を発見。
それもどうやら最近閉鎖されたような感じです。
公園にも、子どもの姿は全くなし…。
その公園のベンチにお年寄りの男性が二人、腰かけています。
万智、人を見かけるや、つかつかと近づいて行きます。
「誰だあんた?」
そう言われて、不動産屋ですと答える万智。
「不動産屋に用はねぇよ。」
とお年寄り。
自分はリッチブラスト不動産の人間ではなくテーコー不動産の人間だと伝えますが、どうやらお年寄り二人は不動産屋を毛嫌いしているようです。
お年寄りによると、リッチブラスト不動産は金にモノを言わせて新宿ガーデンハイツから住人を追い出し、取り壊す予定のようなのです。
不動産屋はみんな一緒だという二人に、違いますと言いかけて、
ヒィ〜ック
突然万智がひゃっくりをしだしました。
庭野がどうしたのか尋ねると、
「緊張している」
と万智。
緊張するとひゃっくりが出るのね、万智は。
でも本当にどうした万智??
リッチブラスト不動産の手強さに力み出したか??
万智:「私はここを、ヒィック、ぶっ壊そうとしているのではなく、ヒッ、私の仕事は、ヒック、家を、ヒッ、売ることです、ヒッ!」
うーん、なんか締まりませんねぇ〜。
場面は変わり、足立が物件の内見に立ち会っています。
お客さまは物件が気に入ったようですが、5年前にこの物件の元持ち主が物件内で自殺していることを告知すると、急に消極的に。
とそこへ、リッチブラスト不動産の冨樫という社員が勝手に内見に入ってきました。
足立のお客さまは気味が悪いのでと物件を断ってしまいました。
ところが、リッチブラスト不動産の富樫が連れてきたお客さまは、まったく気にならないと物件の購入を決めてしまいまいした。
そのお客さま、どうやら葬儀屋さんのようなんですね〜。
なかなかやりますねぇ、リッチブラスト不動産。
足立は営業所に戻り、事の次第を屋代に報告します。
足立:「それにしても、葬儀屋さんに事故物件を売るのって、三軒家さんのやり方に似てませんか?」
そうなんですよ〜。
万智は以前、事故物件を手術室の看護師さんに売ってますからねぇ。
そこへ宅間(本多力さん)が営業室へ駆け込んで来ます。
宅間:「僕が売ろうとしていた外国人向けのツーバスルームの家、リッチブラストに取られました〜。リッチブラストが大家族に売ったんです〜!!」
これも万智のやり方だと足立が言います。
今度は八戸(鈴木裕樹さん)が飛び込んできます。
八戸:「やられました〜。引きこもりの娘さんがいるご夫婦に住み替えの相談を受けてたら、横からリッチブラストが出てきて、娘さんが一生引きこもったまま生きていけるプランをご提案しますとかなんとか言ってきて…。」
あぁ、これも万智のやり方ですね。
これ全部、家売るオンナのファーストシーズンで万智が使った手法ですよ。
万智の手法が漏れていると気付いた足立は、庭野と一緒にリッチブラストに客のふりをして潜入します。
二人はゲイカップルのふりをすることに。。。
リッチブラストの社内はクラシック音楽が流れ、とても豪華でおしゃれなたたずまい。
二人で住む家を探していると営業担当に伝えると、
「ご存知かもしれませんが、当社はAIを使って、お客さまに最適な物件をお探ししております。いわゆる人工知能でございます。こちらの画面に出てくる質問にお答えいただくだけで結構です。」
と言ってタブレットを手渡し、良い頃合いで戻ることを伝え応接室を出て行ってしまいました。
早速足立の庭野の二人はやってみることに。
質問1.お二人のご関係は
二人は設定通り「恋人」を選択。
質問2.人は他人の心を理解できると思いますか
「思います」と回答。
なんかこういう話あったな…(第3話参照)
質問3.世の中には吹き溜まりが必要だと思いますか
ん?
これ、万智がネットカフェを売った時の…(第2話参照)
質問4.輝くことを常に求められているのは男性でしょうか?女性でしょうか?
あ〜あ〜、もうこれ完全に万智だわ〜。
ワーキングママとキャリアウーマンに家を売った時のやつ〜(第7話参照)
庭野:「この質問、三軒家チーフが家を売るときに言っていたことですよ。」
質問を終えると、営業担当者がすぐに5件の物件の詳細を持ってきました。
は、早い。
持ってきた物件は全て旗竿地。。。
万智がトランスジェンダーのお客さまに売った物件だ〜。
そこへ、営業担当者の携帯に電話が。
バレたか??
すると営業担当者が、COO(チーフオペレーティングオフィサー:副社長)が足立と庭野の二人に会いたいと言っていると二人に伝えます。
やっぱりバレたか??
二人はCOO室に案内されます。
「お久しぶりです」
そう言って二人を出迎えたのは…なーんと留守堂!!!
AIに万智の手法を組み込んだのは留守堂なのかと責める庭野に
「AI三軒家万智が、三軒家万智を潰す。面白いじゃないですか。」
と腹黒そうな笑みを浮かべる留守堂。
足立:「謙治はあんなに優しい人だったのに…何でそんな…」
留守堂:「足立くん、僕はもうあの頃の謙治ではありません。」
「足立くん」なんだ〜。
もう「聡」とは呼ばないんだ〜。
友情も決裂なのか。。。
留守堂:「庭野くん、新宿ガーデンハイツに三軒家さんと行きましたね。今やゴーストタウン化したあの地域を、弊社が都市型リゾートタウンとして再開発し、国内外の富裕層に向けて売り出します。勘違いしないでください。三軒家さんにはなんの感情もありませんから。話は以上です。」
留守堂が万智を一途に思っていたことを知っている二人は腑に落ちない様子です。
二人は早速営業所に戻りみんなに報告するのでした。
そこへ万智が営業所に戻ってきたので、庭野が早速そのことを万智に伝えますが、聞いているのかいないのか、庭野の方を見向きもせずに、
「課長、これから愛媛県八幡浜に出張してきます。」
と万智。
屋代が、留守堂が万智をぶっ潰そうとしていてそれどころではないと言いますが、
「そんなことは関係ありません。私の仕事は、家を売ることです!」
と言って、屋代に出張の許可を得た万智は顔色一つ変えずに行ってしまいました。
留守堂の件で呆然としてしまう社員。
庭野が、自分たちはこれからどうしたらいいのかと不安をつぶやくと、足立が今まで通り誠実にお客さまに向き合い、一つでも多く家を売買していこうと励まし、屋代も生身の人間の誠意で立ち向かおうとみんなを振るいたたせます。
家売るオンナの逆襲 最終話中盤部分(ネタバレ注意)

宅間は早速街頭でサンドイッチマンをしてビラを配ります。
でも、全くビラを受け取ってもらえません。
そこへ、白州美加(イモトアヤコさん)が現れます。
「サンドイッチマンをなめんな〜!!!」
そう叫んだかと思うと、宅間の代わりにサンドイッチマンをして元気にビラ配りを始めました。
さすが万智仕込み。
ビラ、受け取ってもらってます。
庭野は一軒一軒営業をかけ、布施(梶原善さん)と八戸は街頭で外国人をターゲットに営業。
マダムキラーの足立王子は、マダム相手にハグのサービス付きで営業してます。
床嶋(長井短さん)までも住もう君の着ぐるみに入り、鍵村(草川拓弥さん)と街頭でビラ配りするほど頑張ってます。
みーんな頑張ってますね。
その頃ー
場面は愛媛県の南八幡浜漁場。
「ポッポッポ、はとポッポ…」
一人のお年寄り男性が椅子に座って餌をまいています。
鳩なんて一匹もやってきません。
そこへ万智がいきなりデーンと現れ、コートの中から白い鳩を出しました。
「ぽっぽ鳩次郎さんですね。お会いできて光栄です!ヒッ」
あれ、またひゃっくりしてる。
緊張してるのかな?
場面は変わり、新宿ガーデンハイツ。
リッチブラスト不動産の社員が、先日万智が公園で見かけたお年寄り二人、藤見譲(本田博太郎さん)と藤見明(笹野高史さん)の二人に立退料の上乗せをして立ち退きを迫っています。
どうやら新宿ガーデンハイツで立退かないのは、この二人だけのようです。
このままでは朽ち果ててしまいますよと言われた明は
「朽ち果てたいんだよ、ここで。ここは俺たちのルーツだからさ。」
と言って立退を拒否します。
「ルーツって、あなた方は一体何者なんですか」
と営業担当者が訪ねた時、ガラガラとドアが開いて万智が入って来て
「この方達は、マジック7です!マジック7を知らないとは何事だ〜!!!」
と声を張り上げます。
あ、愛媛から帰ってきたのね。
神出鬼没すぎ〜。
万智:「リッチブラストのあなた、耳かっぽじってよく聞きなさい。マジック7とは1980年代後半から90年代にかけて一世を風靡したコミックマジシャングループです。メンバーは不死身のアキラ!そしてこちらは仮面の貴公子、サーベルのジョー!お二人の兄弟マジック世紀の脱出ショー『ハリケーンボックス』はグループの中でもダントツの人気を誇っておりました。メンバーは全部で7名。30年前のピーク時には、レギュラー番組14本、中でも『7時だよ、みんな集まれマジック7』は平均視聴率42%のお化け番組として燦然とそのテレビ誌にその名を刻んでいます。」
詳しいね〜と藤見兄弟に言われ、
「大・大・大ファンでしたので!」
とマジック7ポーズを決める万智なのでした。
すっかり気を良くして万智のペースにはまった二人は、見せたい場所があるという万智に促されるままに万智に付いていくのでした。
そこはなんと、敷地内にあるあの廃園になった保育園。
「この保育園を復活させて、ハイツごと生まれ変わるプランを考えました。」
と万智。
「ここの再開発はうちの…」
と言いかけたリッチブラストの社員を無視し、万智は続けます。
「子育て世代にとって、1階が保育園であることは最大の魅力。保育時間が8時から18時の場合、朝の保育前の時間、夕方の保育後の時間、ハイツに暮らすリタイア後のシニア世代がお子さんをお預かりするという、全世代参加型の保育が実現すれば、子育て世代には便利この上なく、リタイアしたシニア世代にも新たな生きがいをもたらす、現代の理想郷を実現できます!」
満を持した万智でしたが、リッチブラストの社員が水を差します。
「バカらしい。ここはもともと保育園だったのに、子どもがいなくなったから廃園になったんですよ。」
だから「マジック7」の出番なのだと万智。
万智:「新宿ガーデンハイツ再生の起爆剤として、マジック7を復活させます。」
譲:「誰も覚えちゃいねぇよぅ、俺たちのことなんか…」
「覚えています!」
とクイ気味に万智。
万智:「私が覚えているということは、私の世代はみんな覚えているということです。」
「せっかく覚えていてもらってもねぇ、こっちにはあの頃の体力も気力も、才能もねぇし。」
とまともに取り合わない二人でしたが、
「体力と気力と、才能の残りカスに再び火をつけるのです!日本中の子ども達を熱狂させたその魅力を、もう一度呼び覚ますのです。才能の残りカスに火をつけ、その炎で輝くのです!」
と万智に言われ、少し心が動いたようです。
そこへ
「それはムリでしょう。」
と万智の背後から、いきなり留守堂が!
神出鬼没な登場の仕方も万智のマネかいっ。
「三軒家さん、マジック7の大ファンなら、過去にあったあの事件のことはご存知ですよね。」
と留守堂。
その事件のことはやめろと話を止めようとする明でしたが、リッチブラストの営業担当がスマホで調べ事件の概要を話し出します。
藤見兄弟が過去に行った脱出マジックで、アイドルが事故にあったらしい。
事故と言っても、指先を少し怪我しただけのようですが、それ以降次々と番組が打ち切りになり、あっという間にマジック7が消えてしまうという事態に。
「あぁそうだ。あの時、マジック7は死んだんだ」
と譲。
うつむく明。
留守堂:「でしたら、ここにしがみつかなくてもよろしいのではないでしょうか。」
もともと、1室5,000万円の立退料だったところを、営業担当者が5,500万円で交渉していましたが、留守堂がさらに500万円アップの6,000万円を提示。
「兄貴、ここらが潮時だな。俺は売る。ここにいるとなぁ、あの事件から永遠におさらばできねえような気がしてナ。へへへ。」
と譲。
それでも明は
「俺はここにいる。廃墟になってのたれ死んでもここにいる。ここはマジック7が生まれた場所だから。」
と立ち退きを拒否。
とりあえず譲の部屋は承諾されたのでと、リッチブラストの営業担当は契約のため譲を連れて行ってしまいました。
追いかける明。
留守堂と共に取り残される万智。
「あなたがどんなプランを大げさに歌い上げようと、もはや何もすることはできません。これが当社のやり方です。」
と留守堂。
万智、引き下がるしかないのかと諦めかけた時、
「私に売れない家はありませんっ!」
と万智!
いつもの万智だ!!!
この言葉を聞くと少し安心です。
そうでしょうかと言い残して冷たく立ち去った留守堂を見送る万智なのでした。
場面は変わり、テーコー不動産の新宿営業所。
またリッチブラスト不動産にビルを2件やられたと悔しがっているところに、万智が帰ってきます。
どうやら万智、愛媛県八幡浜市、三重県志摩市、石川県七尾市、群馬県渋川市、北海道紋別市も行っていたようですね。
何のための出張だったのかと屋代に聞かれた万智は、
「リッチブラスト不動産が買い占めた新宿ガーデンハイツを、テーコー不動産で買い取りましょう。根こそぎ、ハイツの部屋を買い取るのです。」
と言って、みんなを驚かせます。
万智は、新宿ガーデンハイツの部屋を買い取って再度売り出す、会社に損はさせないと言い切ります。
いくらかかると思ってるんだと言われた万智は、
「最低100億!」
と言って、さらにみんなを仰天させます。
具体的なプランを営業所のみんなに見せると、プラン自体はいいというものの、現実的に利益が上がるのかというところで、みんな引っかかってしまいます。
「利益か…。」
そう呟いたのは足立でした。
「利益だけじゃないよ、不動産屋は。課長、三軒家さんを信じてみませんか?」
そう熱弁する足立に、他の職員も次々に同意。
「乾坤一擲(けんこんいってき:運命をかけての大勝負をすること)か〜」
と床嶋が言えば、夢を追いかけるのも悪くないとみんなが盛り上がってきました。
しかし、100億は大金。
それでもみんなの熱に押された屋代は、一代でテーコー不動産を築いた伝説の不動産屋と言われる社長に直談判することに決め、早速走って出ていくのでした。
屋代課長、かっこいイィ!
…と思ったのもつかの間、すぐに帰ってきちゃいました。
秘書課で返されて、アポすら取れなかった様子。
ならばと万智が社長に会いに行くことに。
課長の屋代が返されたんだから万智なんて…
「社長、お会いになるそうです。」
と秘書が。
会うんかーい!
やっぱり、伝説の不動産屋つながりなのかな。
万智の噂は社長の耳にも届いているようで、万智を「天才的不動産屋」と呼んでいます。
挨拶もそこそこに、万智は早速社長(舘ひろしさん)にリッチブラスト不動産から新宿ガーデンハイツを買い取って新宿営業所を救うために100億円出して欲しいと伝えます。
「私に売れない家はありませんっ」
とダメ押しの一言。
「そうだったね。いいだろう。その代わり条件がある。」
交換条件か〜!
交換条件ってなんだ〜?
気になる〜。
家売るオンナの逆襲 最終話後半部分(ネタバレ注意)

新宿ガーデンハイツでは、藤見譲が引越しの荷物をまとめて、明と一緒に外で引越し屋さんのトラックを待っています。
「本当にこれでいいのか?」
と明に問われて、うんと頷く譲。
人がいないはずの敷地内、二人の前を小学生が二人、楽しそうにどこかへ走って行きました。
不審に思った二人は子どもたちの後をつけます。
向かった先は、体育館のような広い場所。
中に派手なステージが設置してあります。
「大変長らくお待たせいたしました。これよりご覧にいれますのは、まさに命をかけた恐怖のマジック、その名も『ハリケーンボックス』」
そう言って出てきたのは万智。
幕が降りると、そこにはハリケーンボックスと中に入る絶世の美女、と万智に紹介された白州美加が。
「美女じゃねぇじゃーん」
と子どもたちに言われ、沸く会場。
サーベル担当は庭野らしい。
5本のサーベルを1本ずつ刺すたびに、白州が痛いと叫ぶ。
騒いでいるうちに箱の前面が開いてしまい、タネが明らかに。。。
「なんなんだこれは。俺たちをバカにするつもりか。こんなものは、ハリケーンボックスじゃねぇ。」
と譲が万智に近づいてきました。
「だったら本物をあなたたちが見せてください。準備は整っております。」
そう言って1枚のビラを渡す万智。
それは、「マジック7復活」を謳ったビラで、すでに配られているようです。
「あんたさ、マジック7の大・大・大ファンだそうだけど、マジック7は7人いないと、マジック7じゃないんだよ。」
と明。
「それならご心配なく。みなさん揃っておいでです!」
そう言って明と譲を待機している部屋へ案内する万智。
そこには他の5人が。
世界の平和は俺から生まれる、ぽっぽ鳩次郎様
志以外は何でも曲げるうちのゲラー様
国境を越える感動の担い手、バンコク喜多郎様
マジック7の切り札、トランプ虎子様
みなさん財布にご用心、ミスターコイン様
そう紹介されたみんなは、万智に乗せられちゃって来ちゃったようです。
出張で、みんなを集めてたのね〜。
楽しそうにはしゃぐ5人に対し、藤見兄弟は複雑な表情。
「藤見様、燃やすのです!才能の残りカスを!!マジック7復活の炎で天まで焦がすのです!!!」
そう言われて、やってみようという気になった二人。
そうと決まったらなんだか二人とも嬉しそうです。
後日、万智はリッチブラスト不動産の留守堂を訪れ、テーコー不動産が新宿ガーデンハイツを100億で買い取った旨を報告します。
そんなはずはないと上層部に掛け合う留守堂は、45億円の利益を見込めるこの取引に、個人的な感情を介入させてはいないかと逆に叱責される。
さて、新宿ガーデンハイツを買い上げたテーコー不動産の新宿営業所は沸き立ちます。
物件の販売に、一丸となって取り組む職員たち。
テレビ局の中継も入るほどの大イベント。
そんな矢先、SNSで新宿ガーデンハイツの悪口が書き込まれ始めました。
欠陥住宅だの危ないだの。。。
どうやらこれも、リッチブラスト不動産の仕業らしい。
でも留守堂は知らなかったらしく、社のやり方に疑問を持ち始めたようです。
焦る職員でしたが、万智はデマに便乗してイベントの情報を高速で拡散できるのでかえって好都合とみんなを勇気づけます。
早速みんなでイベント情報を拡散です♪
不発弾で話題の新宿ガーデンハイツでマジック7復活イベント開催!
幽霊が出ると騒がれている新宿ガーデンハイツにマジック7集合!
なるほど〜。
不都合な情報に載せてマジック7を宣伝か〜!
そうこうしているうちに、「マジック7」があっという間にトレンドワード入り!
すごいみんな、がんばれ〜!!!
場面は変わり、リッチブラスト不動産のCOO室。
なんと万智が留守堂を訪ねています。
留守堂:「今更何の用でしょうか?」
万智:「私はあなたに負けません。」
留守堂:「それはどうでしょうか?」
万智:「あなたは、ドジスケと呼ばれていた自分を変えようと思って、顔を変え、名前を変えました。でもあなたの中身は変わっていなかった。私の前に現れた時、あなたは昔のままの、心優しい三瓶良雄ちゃんでした。だから家が売れたのです。しかし、今のあなたは違います。話は以上です。お邪魔しました。」
万智は言いたいことだけ言ってさっさと帰ってしまいましたが、そう言われた留守堂は考え込んでしまいます…。
何か思い当たる節があったんでしょうか。。。
さて、マジックセブンのイベント当日です。
会場は人、人、人!!
大盛況で迎えた開始10分前。
庭野が慌てて万智のところにやってきます。
何とサーベルのジョーが練習中に転んで骨折してしまったのです。
ハリケーンボックスを中止しようと提案する明でしたが譲は諦めきれず、庭野に代役を頼みます。
渋る庭野。
そこへ、
「私がやります!私に刺せないサーベルはありませんっ!!」
と万智が代役を買って出ます。
開始まであと10分。
マジックが得意なマンチッチ、何とかなるか??
いよいよショーが始まりましたよ〜。
他の5人のショーは盛り上がっていよいよハリケーンボックスの出番に!!
不死身のアキラがボックスに入るとさらに会場は盛り上がります。
万智は舞台袖でスタンバイ。
ヒィック
あ、しゃっくりしてる…
代役を買って出たものの、超緊張している万智。
こんな状態じゃ、刺したとき手元が狂うんじゃぁ。。。
そのとき、後ろから万智に声をかけた人が。
誰だ?こんなときに。
さぁショーが開始しました。
舞台袖から、仮面をつけたサーベルのジョーの身代わりの万智が出てきましたよ〜。
一本目、刺した〜!
沸く会場。
それを舞台袖で見守る万智。
え〜〜〜???
万智ぃ?????
サーベルのジョーは誰なんだ??
盛り上がる会場を見物に来た足立は、サーベルのジョーの剣さばきを見て…。
会場は沸きに沸いて、最後に串剤状態のはずのアキラが箱から飛び出すと大歓声が沸き起こります。
無事、ショーは大成功。
サーベルのジョーの正体に気づいた足立は急いで後を追いかけます。
「謙治〜!」
足立が高架下を歩く留守堂を見つけ叫びます。
振り返る留守堂。
「駅こっち!」
歩く方向と反対方向を指されたドジスケ。
「ありがとう」
と今までのように微笑み返す留守堂。
そうそう、留守堂はこうでなくっちゃ。
そんな留守堂を見た足立も何かほっとした様子です。
いろいろあったけど、やっぱり心配してたんだね。
イベントが大成功した会場では、新宿ガーデンハイツの抽選会場も大盛り上がり。
敷地内の保育園も「マジック7」という名で復活する予定だとテレビが報じています。
購入予定者にインタビューするリポーターが向けたマイクの先には、なんと腕を組んだ宅間と白州美加。
二人、復縁予定でここに住むみたいで〜す。
その放送を社長と一緒に見ている万智。
「100億回収できそうだね。さすが。」
と褒められる万智。
「社長…」
と言いかけると社長が手で制し、
「私に売れない家はありませんっ、だろ」
と万智のマネをした社長。
万智、嬉しそうです。
後日ー
屋代はいつものように朝礼を始めます。
布施:「部長、昇進おめでとうございます」
どうやら新宿営業所は営業部に昇進し、屋代は部長になったようです。
そして、足立は課長へ。
おめでと〜。
あれ、万智の姿がありません。。。
もしかして社長から出された条件って、退社???
そこへ、社長が営業部へやって来ると連絡が入ります。
万智の人事関連の発表か??
SPが事前にオフィスに入り、社長がエレベーターから降りるだの、降りただの、もう着きますだのと言ってカウントダウンしだしました。
「3・2・1入られます」
入ってきたのは万智。
え?万智??
「テーコー不動産社長兼売買仲介営業部チーフ、三軒家万智です!これからもみなさん、よろしくお願いいたします。ではみなさん仕事に戻ってください。」
そーゆーことかー!!!
条件ってこれか〜!!!
みんな、前より万智の言いなりですよ〜。
あの鍵村や床嶋でさえ文句言わずキビキビ行動してます。
そこへ、床嶋が三瓶良雄から届いたというハガキを万智に持ってきます。
三瓶良雄が留守堂の本名だと屋代が言うと、みんながハガキを見るために寄ってきました。
ー三軒家さんお元気ですか。
いろいろあったけど、今はあなたに感謝しています。
人のしあわせのために家を売る不動産屋の仕事に導いてくれて、ありがとう。
今僕は、海辺の街で不動産屋をやっています。
名前は、サンペー不動産。
テーコー不動産新宿営業所の皆さんによろしく。
三瓶良雄ー
海辺の街、サンペー不動産って。。。
もしかして、万智が屋代とやっていたサンチー不動産の場所じゃないの??
ハガキには留守堂と仲良く並ぶ女性の写真が。
あ、同級生の山田かずこちゃんだ!
留守堂に餃子を届けていた、そして溺れた時に人工呼吸してくれた、本当の本人だ。
幸せなんだ。
よかったね。
場面は変わり、屋代、布施、足立、庭野の4人がちちんぷいぷいで飲んでいます。
屋代曰く、やっぱり万智は100億を出す代わりに次期社長になるようにと社長に条件を出されたらしい。
その時に、その時は屋代を部長にしてやってくれと社長にお願いしたんだそうです。
それで営業所が営業部に昇格したんだね〜。
なんだかんだ言って屋代を引き立てる万智、かわいいです。
「社長もやってチーフもやって奥さんもやってって、大変だな〜」
という足立に、
「実は、もう一つ増えることになりそうなんだ。…お母さん。実はうちに子どもができました〜」
と屋代。
うわ〜おめでとう〜!!!
万智は今まで通り、営業してますよ〜!
「私に売れない家はありませんっ!」
これで「家売るオンナの逆襲」終了です。
家売るオンナの逆襲 最終話のまとめ
いやぁまさか万智が社長になるとはね。
そしてママにもなるとは!!
こんなに嬉しい終わり方ありますか〜?
個人的には、宅間と白州美加が復縁することも超嬉しいですし、留守堂が自分の過去を受け入れ、山田かずこちゃんと一緒になったのも嬉しいです。
社長が舘ひろしさんだったとは!
それにしてもスケールが壮大。
100億って。
不動産屋の世界ってこういうことあるんですね〜。
それにしても万智の発想力や、人を動かす力はすごいです。
社長になっても営業を続けるところは万智らしいですね。
海辺のサンチー不動産を思い出します。
今回は、家売るオンナのシーズン1の話も少し入っていたりして、とっても懐かしかったです。
もう一回見直しちゃいます。
さて、「家売るオンナの逆襲」全10話が終了してしまいましたね〜。
万智が社長になっても、ママになっても、またスペシャルドラマや第3弾で続いてくれることを切に願っています。