
「腐女子、うっかりゲイに告る。」始まりましたね!
このドラマでは、各ストーリー毎に「Queen」の曲が引用されるのですが、第1話の曲は、
Good Old Fashioned Lover Boy
でした。
今回は、ドラマのストーリーをもっと楽しむために、この「Good Old Fashioned Lover Boy」の曲の歌詞や日本語訳、ドラマのあらすじとストーリーとの関係性などについて解説していきます。
それでは早速歌詞から見ていきましょう。
目次
腐女子、うっかりゲイに告る第1話で流れたQueenの曲の歌詞は?
ドラマの第1話で流れたQueenの曲のタイトルの
「Good Old Fashioned Lover Boy」
は、邦題では「懐かしのラヴァー・ボーイ」と訳されています。
「ラヴァー・ボーイ」とはなんぞや?
などの疑問については、後で解説しますね。
ではまず、英語の歌詞をそのまま引用しますので、歌詞を見ながら動画の音源を聴いてみましょう♪
Good Old Fashioned Lover Boy
I can dim the lights and sing you songs full of sad things
We can do the tango just for two
I can serenade and gently play on your heart strings
Be your Valentino just for youOooh love, oooh lover boy
What are you doing tonight hey boy?
Set my alarm turn on my charm
That’s because I’m a good old fashioned lover boyOooh let me feel you heartbeat (Grow faster faster)
Oooh can you feel my love heat
come on and sit on my hot seat of love
And tell me how do you feel right after all
I’d like for you and I to go romancing
Say the word your wish is my commandOooh love oooh lover boy
What are doing tonight? (hey boy!)
Write my letter feel much better
and use my fancy patter on the telephoneWhen I’m not with you
think of you always
I miss you
(I miss those long hot summer nights)
when I’m not with you
Think of me always
I love you, love youHey boy where did you get it from?
Hey boy where did you go?
I learned my passion in the good old fashioned school of lover boysDining at the Ritz we’ll meet at nine precisely
(One, two, three, four, five, six, seven, eight, nine o’clock)
I will pay the bill you taste the wine
Driving back in style in my saloon will do quite nicely
Just take me back to yours that will be fine
(Come on and get it)Oooh love oooh lover boy
What are you doing tonight hey boy?
Everything’s all right just hold on tight
That’s because I’m a good old fashioned lover boy
腐女子、うっかりゲイに告る第1話で流れたQueenの曲の日本語訳/意味は?
懐かしのラヴァーボーイ!
好き!前も呟いてるけどこのMVのフレディ大好き💕#クイーン三昧 pic.twitter.com/ayXOaTDumq— モコQ👑 (@mokoQueen) 2019年2月11日
「Good Old Fashioned Lover Boy」という曲の歌詞は、作詞したフレディー・マーキュリーがその時思っていた気持ちをそのまま歌詞にしています。
気持ちをそのまま表現しているので、歌詞につながりがないように見える部分もありますが、後で全体の解釈を解説しますので、まずは日本語の歌詞を見てみましょう。
Good Old Fashioned Lover Boy
邦題:懐かしのラヴァーボーイ(日本語訳)
少し明かりを落として
とびっきり悲しい歌を歌ってあげる
二人だけでタンゴを踊るのもいいな
君の琴線に触れるセレナーデを歌ってあげる
君だけのヴァレンティノになるよああ愛しのラヴァー・ボーイ
ねぇ君、今夜はどうするの?
アラームをセットして、魅力をオンにする
なぜって僕は、懐かしのラヴァー・ボーイだからさああ君の鼓動を聞かせてよ(どんどん速く速くなる)
ああ、僕の恋の熱を感じるかい?
さあ僕の愛のホットシートに座ってよ
そして事が済んだらどう感じたかすぐに教えて
君と一つになりたいんだ
さぁ言って
なんでも君の言うとおりにするからああ愛しラヴァー・ボーイ
ねぇ君、今夜はどうするの?
手紙を書いて、気分を上げて
電話で愛をささやこう君と一緒にいない時だって
いつも君のことを考えているよ
君に会いたい
(あの長い夏の夜が恋しい)
僕と一緒にいない時
君もいつも僕のことを考えてね
愛してる、愛してるんだねえ君、どこで身につけたの?
ねえ君、どこに行ってたのさ?
古き良き時代の色男の学校で
情熱について学んだのさリッツホテルでディナーをしよう
待ち合わせは9時きっかりね
(1、2、3、4、5、6、7、8、9時)
僕のおごりさ
君はワインを楽しんで
帰りは僕の高級セダンで送っていくよ
結構いいと思わない?
とにかく僕を君の部屋まで送らせてくれたらいいんだ
(さぁ、そうしよう)ああ愛しの
(ほーらまた懐かしのラヴァー・ボーイのお出ましだ)
ああ愛しのラヴァー・ボーイ
ねぇ君、今夜はどうするの?全てはうまくいくから大丈夫
ただしっかりつかまってて
なぜって僕は、懐かしのラヴァー・ボーイだからさ
作詞/作曲 フレディー・マーキュリー
どうでしたか?
??
と思うところもあったと思います。
私も訳すときに??と思いましたから。
曲の背景なんかを調べてみて、曲の意味がつかめてきたので、次にこの曲について少し解説したいと思います。
早速見てみましょう!
腐女子、うっかりゲイに告る第1話で流れたQueenの曲の解説
『華麗なるレース』は「懐かしのラヴァーボーイ」「ユーアンドアイ」「ロングアウェイ」の三曲が良い曲すぎて泣ける pic.twitter.com/wM6sfjnvJp
— ロジィ大宮@少女式ヱリス (@Rosie_OMY) 2015年2月10日
この「Good Old Fashioned Lover Boy」という曲は、1977年にリリースされた曲で「A Day at the Races」というアルバムの収録されています。
フレディーが過去のインタビューで、自身が好きな曲を聞かれた時に答えた曲がこれ。
特別な思い入れがあるんですね。
「Old Fashioned」とは「古風な」とか「昔風の」という意味ですが、そこに「Good」がつくと「古き良き」という意味になります。
新しいものが次々に出てくる世の中ですが、昔の古いものに価値を見出すことがありますよね。
フィルム式のカメラやヴィンテージカーなんか、「古き良き」じゃないですかね?
そこへ「Lover Boy」がくっつくわけなのですが、「Lover Boy」とは「色男」のこと。
イギリスで育ったフレディーが思う「古き良き色男」というのは、おそらく女性に優しく礼儀正しい「英国紳士」的な男性なのではないかと想像できます。
つまり「Good Old Fashioned Lover Boy」とは、恋人に思いつく限りの愛情を捧げたい、情熱的で紳士的な男性のことなのではないでしょうか。
歌を歌ってあげたり、一緒に踊ったり、高級ホテルでのお食事や高級車での送迎。
とっても紳士的ですよね。
ちなみに、曲に出てくる「ヴァレンティノ」とは「Rudolph Valentino(ルドルフ・ヴァレンティノ)」というイタリア出身の俳優です。
美しい顔立ちでアルゼンチン・タンゴの名手だったヴァレンティノは、あっという間にスターになり、数々の女性と恋に落ち、そしてわずか31歳でこの世を去りました。
彼の一生は、彼の容姿や名声に反してあまり幸せなものとは言えなかったようです。
「君だけのヴァレンティノになるよ」
なんて、悲しげですけどなかなかロマンチックですよね。
そうかと思えば、
「僕のホットシートに座って」
なんて、ムラムラっとくる気持ちを表現したりとかなり情熱的。
紳士的な礼儀正しさと情熱を併せ持った男性を表現するのに、
「Good Old Fashioned Lover Boy」
という曲のタイトルはピッタリですね。
ちなみにですが、曲の途中で
Oooh love oooh lover boy
What are you doing tonight hey boy?
とか
Hey boy where did you get it from?
Hey boy where did you go?
というところがありますが、これは「Good Old Fashioned Lover Boy」(フレディー)の周りにいるギャラリーの人たちが、はやし立てて言っている言葉なんですって。
フレディー、なかなかお茶目さんですよね!
どうですか?
少しでも曲の意味や雰囲気を感じられたら嬉しいです。
では次に、なぜこの曲が、ドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の第1話の曲になったのかを考えるにあたって、まず第1話のあらすじを見てみましょう。
腐女子、うっかりゲイに告る第1話のあらすじ(ネタバレ注意)
『腐女子、うっかりゲイに告る。』今夜スタート 金子大地と藤野涼子の関係は? #腐女子うっかりゲイに告る #金子大地 #藤野涼子 #谷原章介 #小越勇輝 https://t.co/XtXZMK8hBB pic.twitter.com/DQKnWaEiN5
— クランクイン! (@crank_in_net) 2019年4月20日
「腐女子、うっかりゲイに告る。」の第1話はこんなお話でした。
「ゲイ」の高校生安藤純(金子大地さん)が、本屋でこっそりBLコミックを買っているクラスメイトの三浦紗枝(藤野涼子さん)を偶然見かけます。
昔、自分が腐女子であることがバレて友達を全部無くした過去がある紗枝は、どうしても本当の自分をクラスメイトに知られたくありません。
先に本屋を出た純を追い、このことはクラスメイトに秘密にして欲しいと頼みます。
紗枝が買った本を少し見せてもらった純。
本の内容は完全にファンタジーだと言い、本物の「ゲイ」の世界は汚いと言い捨てます。
それを聞いた紗枝は、それは「ゲイ」の人に失礼だと言い、純を驚かせます。
後日その出来事を父親くらい年上のゲイパートナー、マコトさん(谷原章介さん)に伝える純。
彼女なら純のことを理解してくれるかもしれないとマコトさんに言われ、動揺します。
ところで、自分が「ゲイ」であることをひた隠しにする純には、ネットで知り合った「ファーレンハイト」という友人(声:小野賢章さん)がいます。
顔も見たことのない「ファーレンハイト」は純と同じゲイで、ひと回り年上の彼がいます。
ファーレンハイトは、AIDSと戦っている彼を支えている様子です。
純は、紗枝の事をファーレンハイトにも話します。
ファーレンハイトは、紗枝が「腐女子」であることを隠したがっていることに理解を示し、純にこんなことを言います。
「真に恐れるべきは、人間を簡単にする肩書き、さ」
紗枝はとても絵がうまいのだが、もし紗枝が腐女子だとみんなにバレた場合、みんなはどう思うか?
ー腐女子は二次元好きだけあって絵がうまい、きっとヲタクで気持ち悪いー
「彼女のそれ以外の側面はないことになってしまう。人間は自分が理解できるように、世界を簡単にして分かったことにするものなのさ。」
純:「物理の、ただし摩擦は0とするみたいな?」
ファーレンハイト:「摩擦がゼロなわけはない。空気抵抗を無視して良いわけがない。だけどそうしないと理解できないから、世界を簡単にして、例外を省略するのさ。」
そう言われて純は、紗枝に思いをめぐらせます。
後日。
学校でクラスメイトの恋バナに耳を傾ける純。
純は「ゲイ」ではありますが、将来家庭を持ちたいと思っています。
普通の男子が手に入れる幸せを、自分も手に入れたいと願っています。
屋上で大好きな「Queen」の曲を聴いているところに、紗枝が現れます。
純に、自分が腐女子であることをバラさないように念押しする紗枝。
でも本当の目的は違っていました。
本当の自分を知った純に、頼みごとをするためでした。
あるBLイベントで販売される、1名1個限定のファン限定グッズを複数手に入れたい紗枝は、唯一自分が「腐女子」だと知っている純に一緒に来て欲しいとお願いします。
イベントが開催される土曜日は暇だったから、単純に興味があったから、本当の姿をさらけ出して伝えた頼みを断れなかったからという理由で、純は紗枝に付き合うことにしました。
イベント会場で、紗枝が「ねえさん」と呼ぶ、ネットで知り合ったというBLの師匠、なおとその彼氏に会います。
紗枝となおは、純が「タテ」か「ウケ」かなど純でBL妄想して盛り上がっています。
流れで、イベント終了後にみんなで水族館に行くことになった4人。
なおの彼氏と二人になった純は、なおの好きなことに付き合っている彼氏を褒めます。
いっその事、一緒に楽しんだらいいんですかね…という純でしたが、
「そりゃ無理でしょ。男同士なんて気持ち悪いじゃん。」
と言われてしまいます。
自分の事を否定されたようですっかり落ち込む純。
元気のない純に、「腐女子って面倒臭いって顔してる。」と紗枝が話しかけます。
それを否定して純は、
「三浦さんは腐女子だからこういう人なんだって決め付けたくない」
と言って、友人(ファーレンハイト)に言われた「人は世界を簡単にして例外を省略するものだ」という話をします。
そんな純に惹かれ始める紗枝。
とそこへ、クラスメイトで純の幼馴染の亮平(小越勇輝さん)と出くわします。
純と一緒にいるところを見られ、しかもイベントで買ったBLグッズを見られてしまい動揺する紗枝。
純の機転で、BLグッズは親戚の姉のものだと言います。
ではなぜここに紗枝が?と思った亮平は、二人の関係を勘ぐり、雰囲気を察して、一緒に来ていたクラスメイトが純と紗枝を見つけないようにその場をやり過ごします。
「腐女子」を隠したかった紗枝は、自分をかばってっくれた純にときめきます。
帰り道、紗枝は純に、BLは世界を簡単にしないための方法だと言い、見えている世界から別の世界を想像するように純に促します。
例えば、男性上司に怒られている男性部下を見てBL妄想するところから始まり、避雷針と雷なら、自由な雷は必ず避雷針のところに戻ってくるとか、つま先は木陰に一目惚れするとか想像ゲームを楽しむ二人なのでした。
BLが好きな紗枝は、純の好きなものが何なのか尋ねます。
純は「Queen」が好きだと言います。
「Queen」の曲は、ストーリー性の強さが魅力で、音で物語を表現している世界観が凄いなどと力説する純。
でも純が言えなかった「Queen」が好きな本当の理由は、この社会に生まれたことが苦しくて苦しくてどうしようもない時に救ってくれたから。
「好きなものを好きだって言える時間が一番好きだな」
そういう紗枝を見て、マコトさんが言っていたことを思い出します。
「その女の子なら純くんのことを理解してくれるかもね」
純は思い切って、もしクラスに「ゲイ」の男子がいたらどうするかと尋ねてみます。
「どうしよう、まあ…ゲイなんて現実にはそうそういないし。」
そう言われて純は、開きかけた心を閉ざしてしまうのでした。
勘違いしちゃいけない。
彼女が好きなものはBLであって僕ではない。
そう自分に言い聞かせる純なのでした。
と、ストーリーはこんな感じです。
それでは次に、この第1話に「Good Old Fashioned Lover Boy」が引用されている理由について見てみましょう。
腐女子、うっかりゲイに告る第1話のストーリーと曲の関係

今回のストーリータイトルである、挿入歌の「Good Old Fashioned Lover Boy」は、女性への愛を歌っているのか男性への愛を歌っているのか、ファンの間でいつも意見が割れる曲として知られています。
イギリス人のSNSなんかを覗くと、
これは男性(フレディー)が、愛する女性にパーフェクトなおもてなしするという内容
との考え方もあるようですが、男性が男性への愛を歌った歌だとする意見の方が多いようでした。
というのも、この時フレディー・マーキュリーは30歳で、当時フレディーの音楽プロデューサーだった男性の一人と付き合っていたんですって。
その彼と初めてデートする時のワクワク感や気持ちの高揚感を歌にしたようなんです。
そう考えると、ゲイである安藤純の物語の幕開けという意味では、ドラマの第1話としてふさわしい曲なのではないでしょうか?
この曲が、原作「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」の第1章のタイトルになっているのも頷けますね。
そして、純というキャラクターも、女性に優しく、母親のことを思いやれる、礼儀正しい男の子。
ただ、情熱の向く先が「男性」というだけのこと。
「Good Old Fashioned Lover Boy」じゃないですか〜!
このキャラクター設定も、曲とマッチしていますよね。
ドラマの内容はシリアスですが、軽くてポップな曲調の「Good Old Fashioned Lover Boy」が、物語を柔らかく包んでくれるようでとってもいいですよね。
これからのストーリー展開のドキドキ感もマッチしていますね!
次の曲が楽しみです!
腐女子、うっかりゲイに告る第1話で流れたQueenの曲の意味のまとめ
「腐女子、うっかりゲイに告る。」の第1話で流れたQueenの曲は
「Good Old Fashioned Lover Boy」
で、浅原ナオトさん原作の「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」では第1章のタイトルになっています。
作詞作曲したフレディーが、当時付き合っていた男性と初デートに行く時のワクワク感を表現した曲でしたね。
これからスタートするドラマの期待感や、登場する「ゲイ」の少年、「純」のキャラクターが「Good Old Fashioned Lover Boy」とマッチしていることもすごいですよね。
さて、各ストーリーで「Queen」の曲が流れるドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」の第2話の曲は、原作の第2章と同じ「I Want It All」です。
次回「腐女子、うっかりゲイに告る。」第2話は、
2019年4月27日(土)午後11時30分から放送です!
また第2話のストーリーと曲内容をアップしますね♪
お楽しみに〜♪