
ドラマ「腐女子うっかりゲイに告る。」がついに完結。
今までドラマのあらすじを載せてきましたが、ドラマの最終話があまりにも原作の「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」(浅原ナオト著)を端折ってしまっていて、感動的なセリフなんかが省略されてしまっていて残念!
そこで、原作に基づいたあらすじを紹介します。
また、タイトルにはなりませんでしたが第8話(最終回)で挿入されたQueenの曲、「Love of My Life」についても詳細を掲載しましたので、お楽しみください♪
目次
- 1 腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の原作に基づいたあらすじ
- 2 腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」の歌詞は?
- 3 腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」の日本語訳/意味は?
- 4 腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」の解説
- 5 腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」のストーリーとの関係
- 6 腐女子うっかりゲイに告る第8話(最終回)の原作に基づいたあらすじ/ネタバレと「Love Of My Life」のまとめ
腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の原作に基づいたあらすじ
よるドラ
【#腐女子うっかりゲイに告る】6月8日(土)夜11:30
い よ い よ
最 終 回
…っぽくない予告に
見えるかもかも✿
でも、間違いなく、ラスト!
ふたりが導き出した結末は…?#金子大地 #藤野涼子https://t.co/l6BM23CtZ9 pic.twitter.com/OVixgTlxQL— NHKドラマ (@nhk_dramas) June 1, 2019
純(金子大地さん)は紗枝(藤野涼子さん)を誘って、ネット上の友人で自ら命を絶った「ファーレンハイト(声:小野賢章さん)」の家を訪ねることにしました。
行く途中で紗枝は、泣いている姿を見られるかもしれないのに、どうして自分を誘ったのかと純に尋ねます。
「今日、泣かないと思う。彼は自ら死を選んだ。理由は違うけど、僕も同じことをしようとした。だから、どうしてこんなことをした、こんなことは間違っているって素直に思えないんだ。そういうこともある、そういう人もいるって、彼の死に納得してしまう。だからきっと泣けないそして友達の死を前に涙一つ流すことが出来ない自分を、僕はまた嫌いになる。
でも三浦さんが一緒ならそうならない。三浦さんはどんな僕でも認めてくれる。全部さらけ出した僕を全部そのまま受け止めてくれる。そういう三浦さんと一緒なら、どんな自分でも認めることができる。そんな気がするんだ。」
純がそう答えると紗枝は、
「もし泣けなかったら、泣くまで殴ってあげようか?」
と冗談を言うのでした。
ファーレンハイトの家に着いた二人。
純は紗枝から勇気をもらいインターホンを押します。
ファーレンハイトからの指示通りCDを取りに来たと伝えると、中から母親が出てきました。
純が同性愛者だとファーレンハイトから聞いていた母親は、純に言います。
「私と夫は、あの子を治そうとしました。」
治そうと…息子よお前は間違っているという宣言…。
また、息子を受け入れようとしない両親に辟易した息子を、追い詰めてしまった様子を聞かされます。
「でも、一番苦しんでいたのは、あの子だったんですよね。」
そう言って母親は、亡くなった時のままにしてあるというファーレンハイトの部屋に、ジュンたちを案内します。
ずっと会いたいようで会いたくなかった。僕にとって君は神様だった。誰にも言えない僕の悩みを真正面から受け止め、生きる道を示してくれる神様。だから君が息を吸い、物を食い、人として話しているところを想像したくなかった。人間の男女から生まれてきた普通の人間なのだと思いたくなかった。
純は偶像崇拝を断ち切ってドアを開けます。
そこで目に入ったのは仏壇の遺影。
屈託ない笑顔を浮かべるファーレンハイト…
ーそんなー
「5月で15歳になりました。」
と母親。
なんと、ファーレンハイトは中学生だったのです!
息子の誕生日にも、私たち家族は喧嘩をしました。私と夫は今日を境に異性愛者に生まれ変わってほしいと息子に頼み、息子は自分の人生最大の悲劇は、私たちから生まれたことだと吐き捨てるように答えました。夫は息子を殴り、私は泣きました。泣きながら、私だって、私だって普通の子どもが良かったって、あの子にー
神と崇めていたファーレンハイトは自分より年下だったー。
まだまだ、生きていて良かったと思える出来事が絶対あったはずなのに。
純は、ファーレンハイトが言っていた「かっこいい」言葉を一つ一つ思い出しては、嗚咽をあげながら涙を流すのでした。
それから純は、ファーレンハイトとの約束通り、母親から「Queen Ⅱ」を受け取って、彼の恋人の墓に「Queen Ⅱ」を備えました。
その後、紗枝と海に行く純。
紗枝は、純の一番好きなQueenの曲は何かと尋ねます。
「Love Of My Life」
これは、フレディーが恋人のメアリー・オースティンとの別れを歌った曲です。
フレディーは、自分が同性愛者であることを告げて彼女と別れた後でさえ、彼女は人生で最愛の人と呼び、メアリーの後にフレディーの恋人になった男性はみんな、どうしてフレディーは自分をメアリーのように想ってくれないのだろうとやきもちを焼いたそうです。
メアリーはフレディーと別れた後も、良き相談相手として、親友として、生涯彼を支えました。
メアリーはフレディーと魂の深いところでつながっている親友だったのです。
それを聞いた紗枝は、フレディーの恋人にならなかったメアリーと自分を重ね合わせたのでしょう。
二人の間に沈黙が流れます。
「三浦さん、僕、転校することにした。」
純はそう言って沈黙を破ります。
「安藤くん、わたしたち、別れよう。」
紗枝は、冗談ぽく、遠距離は無理だだの、そろそろ潮時だと思ってただの、純の口が悪すぎるだのと理由をつけます。
紗枝は、メアリーになることを決意したのでしょう。
純は紗枝の言う通り、別れることに同意するのでした。
後日、純はマコト(谷原章介さん)に会います。
その時マコトは、現在の妻と結婚することになった経緯を純に話すことになります。
純が望んだように、どうしても家族が欲しかったマコトは、押しの強い彼女に言われるがままに結婚したのでした。
そこで純はマコトに別れを切り出します。
妻を愛することはできなかったが、子どもが生まれて、子どもが純粋に愛おしくて、男性と会わ亡くなったというマコト。
しかし、息子が中学生になった頃、ネットの閲覧履歴で、息子がエッチなページを閲覧した形跡を見つけてしまったマコトは、あろうことか、息子に欲情してしまいます。
それだけは許されないと思ったマコトは、男遊びを再開。
ネットで、息子として抱ける若い男性を募集していたのでした。
そこで出会ったのが純。
純と会ってからは、息子に全く欲情しなくなったが、温泉で純にキスした時、家族に見られてバレてもいいと本気で思うほどに純に溺れていたと説明するマコトは、どうしようもなくなる前に踏ん切りをつけないといけないなと言って、別れに同意します。
荷造りがあるからといってマコトと別れた純は、しばらく歩くと堪えきれずに泣きます。
外だから我慢したいが感情が理性を制御できずに涙が、嗚咽がこぼれます。
そうか。これが恋か。
ー翌日、純は幼馴染でクラスメイトの亮平(小越勇輝さん)との思い出の公園に行きます。
そこには純を待ち伏せしていた亮平の姿が。
亮平は、純がいつから男性が好きだったのか、自分のこともそういう風に好きだったのかと純に質問します。
純は、中学生あたりから男性を好きになったこと、亮平のことは「大好き」だけど、付き合いたいと思ったことは一度もないと言います。
亮平は、自分も純のことが大好きだと言って、純を抱きしめます。
「純くんがホモでも、オレとセックスする夢を見ても、遠くに行っても、オレと純くんの関係は何も変わらない。」
亮平と別れた純は、紗枝に会います。
紗枝が入賞した絵を、一緒に観に行く約束をしていたのでした。
展示会のテーマは「私の好きな景色」で、紗枝の描いた絵のタイトルは
「恋に落ちて」
純と初めて外で会った時に行った水族館で撮った携帯の写真ー。
絵には、頭上の水槽に手を伸ばす純の姿が。
二人は怒涛の4ヶ月を振り返ります。
紗枝は、「どうして自分のような者が存在するのか」と言っていた純に、一つの答えを提案します。
「神様は、腐女子なんじゃないかな」
二人はそんなやり取りに笑い合います。
そこで二人は別れることに。
紗枝:「ジュン、今までありがとう。私はホモが好きで、ジュンのことが好きだよ。」
純:「こっちこそありがとう。僕は男が好きで、サエのことが好きだ」
そう言って二人は固く握手を交わします。
その帰り純は、マコトとの待ち合わせに使っていたカフェバー39’に立ち寄ります。
マコトをフったことを聞いていたオーナーのケイト(サラ・オレインさん)は、その理由を純に尋ねます。
純は、今まで起こったことを一から全部ケイトに話し、こう言います。
「誰に嫌われても、誰が認めてくれなくても、自分だけは自分を愛してやりたい。今は心から、そう思います。」
純はケイトに別れを告げ、カフェバーを去ります。
そして純は大阪へ転校ー
純はファーレンハイトのように、ブログを開設することを決意。
転校当日、転校の経緯を知る担任の先生に、自己紹介をどうするかなどと相談する純。
「好きにせいや」
という先生にときめいてしまう純なのでした。
…と原作はこんな感じです。
ドラマでは純は大学生になってますが、原作では高校生のまま転校します。
物語の流れる順序が違うのもありますが、純(金子大地さん)と紗枝(藤野涼子さん)の絆の深さや、ファーレンハイト(声:小野賢章さん)の母親の悲しみやマコト(谷原章介さん)の苦しみ、なんかが、原作では当然もっと深く描かれています。
第8話(最終回)に限らず、原作はやっぱりいいです。
ぜひ、読んでみてくださいね!
さて次に、ドラマ上ではストーリーのタイトルにはなりませんでしたが、挿入されたQueenの曲、「Love Of My Life」について見てみましょう。
腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」の歌詞は?
動画ではアコースティックギターのみで演奏されている「Love of My Life」ですが、早速歌詞を引用しますので、見ながら曲を聴いてみましょう!
Love of My Life
Love of my life
you’ve hurt me
You’ve broken my heart and now you leave meLove of my life
can’t you see?
Bring it back, bring it back
Don’t take it away from me
because you don’t know
What it means to meLove of my life
don’t leave me
You’ve stolen my love, you now desert meLove of my life
can’t you see?
Bring it back, bring it back (back)
Don’t take it away from me
Because you don’t know
What it means to meYou will remember
When this is blown over
Everything’s all by the wayWhen I grow older
I will be there at your side to remind you
How I still love you (I still love you)
I still love youOh, hurry back, hurry back
Don’t take it away from me
Because you don’t know what it means to meLove of my life
Love of my life
Ooh, eh (alright)
歌詞も、英語のままでもなんとなく意味がわかりやすいこの曲ですが、次に日本語訳も見てみましょう。
腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」の日本語訳/意味は?
しっとりとした曲調の「Love of My Life」。
ライブ動画では、歌詞の一節をファンのみんなに歌ってもらうという場面が印象的でしたけど、ドラマで挿入されたのは、こちらのピアノ&ハープバージョン。
美しいですよね〜。
歌の内容は、曲調が物語っていると思います。
どんな内容の歌なのか、早速日本語訳の歌詞を見てみましょう。
Love of My Life
邦題:ラヴ・オブ・マイ・ライフ(日本語訳)
最愛の君
君は僕を傷つけて
僕をひどく悲しませて
そして去ってしまうんだね最愛の君
わからないの?
返して、返してよ
僕から奪い去らないでよ
君にはわからないでしょう?
それが僕にとってどんなに大切なのか最愛の君
行かないで
僕の心を奪って
そして僕を置き去りにするんだね最愛の君
わからないの?
返して、返してよ
僕から奪い去らないでよ
君にはわからないでしょう?
それが僕にとってどんなに大切なのか君は覚えていてくれるかな
この別れがすっかり過去になっても
君と僕との思い出すべてはいつも一緒だよどれほど時が経っても
僕は君のそばにいて伝えるよ
今でもまだどれほど君を愛しているかを
君を今でも愛してるんだ早く戻って来て
すぐに戻って来てよ
どうか僕の元に戻って来ておくれ
君にはわからないだろうな
君が僕にとってどんなに大切なのか最愛の君
最愛の君
いやぁ、なんか悲しい歌ですね。
失恋した時なんかに聴いたら、傷口に塩を塗っちゃうくらい心にしみますよね。
失恋したてはこんな風に感じるものですよね。
将来新しい恋人ができた時には、こんな風に思ったことが嘘みたいに思えますけど(笑)
この歌は、思いがストレートに表現されているのでわかりやすいですよね。
歌詞の説明はあまり必要ないかと思いますが、次に曲について、少し解説しますので一緒に見てみましょう。
腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」の解説

この「Love of My Life」という曲は、1975年に発売の4作目のアルバム「A Night at the Opera」に収録されている曲で、恋人だった「Mary Austin(メアリー・オースティン)」との別れを歌った曲です。
もともとは、Freddie Mercury(フレディー・マーキュリー)が奏でるピアノと、ギタリストのBrian May(ブライアン・メイ)がハープの音色を添えるという形態でしたが、後にブライアンによってライブ用に書き換えられました。
ライブ用はキーが下がり、ピアノではなくアコースティックギターで演奏するという形になりました。
この形が定着したのは1979年以降ですが、1981年にフレディーが
「オリジナルバージョンは忘れちゃったな。今ピアノバージョンを演奏してって言われてもできないよ。」
とコメントしており、「Love of My Life」のライブバージョンが、オリジナルを超えてフレディーにも、ファンにも定着していることが伺えます。
幼少期からピアノに親しんできたフレディーが、ショパンやベートーベンの作風が反映されたとされるこの曲ですが、ピアノが用いられなくなったなんて面白いですよね(笑)
それでは次に、ストーリーと曲との関係について見てみましょう。
腐女子、うっかりゲイに告る第8話(最終回)の挿入歌「Love Of My Life」のストーリーとの関係

この曲は、主人公の純が一番好きな曲で、フレディーが恋人だったメアリーのことを歌にした曲です。
フレディーは、一度メアリーにプロポーズしています。
ところがその後二人は破局。
それでも歌の通り、メアリーはフレディーにとって生涯の「最愛の人」でした。
恋愛というところではなく、魂のもっと深いところでつながっていた二人。
その証拠に、メアリーは他の人と結婚しても、フレディーの相談に乗ったりして、そばでずっと支え続けましたし、フレディーの死後も、フレディーの遺言によって莫大な遺産を受け取りました。
フレディーが、男性をも好きなことに気づいて、自分は「バイ」かもしれないとメアリーに打ち明けた時、「あなたはゲイよ」と決定したのはメアリーだと言います。
フレディーを知り、彼を支え、親友としてそばにい続けたメアリーはまるで紗枝のようですよね。
ゲイとして苦しむ純に、自分から別れを告げ、別れた後もメール交換したりして親友としてあり続ける紗枝は、純の人生を変えました。
フレディーが、メアリーの支えがなければ生きられなかったように、純も紗枝の支えがあってこそ自分を向きあうことができたという点で、とてもストーリーにリンクした曲だと思います。
原作では、この曲が第7章のタイトルになっているのですが、ドラマではサラ〜っと流されてしまっていたことがとても残念です。
腐女子うっかりゲイに告る第8話(最終回)の原作に基づいたあらすじ/ネタバレと「Love Of My Life」のまとめ
第8話(最終回)で挿入された、ストーリーのタイトルになっていないQueenの曲は、
「Love Of My Life」
で、主人公の純が大好きな曲でした。
フレディーがメアリーを大切に思ったように、純が紗枝を大事に思っていることをとてもよく表現した曲だと思います。
さてストーリーですが、結論は原作と同じですが、途中がいろいろ省略されていて、登場人物の感情を表す大事なところがドラマに再現されていないことがあって正直残念でした。
あと、原作はもう少し表現が露骨なんですよね〜。
これもNHKで放送するには限界があったのかもしれませんが…。
このストーリー自体、とてもいい作品なので、ぜひ原作でも読んでみていただきたいです。
興味のある方は、原作も読んでみてくださいね。
話題となったこのドラマは、早速再放送決定!
見逃した回のある方、もう一度見たい方は、再放送をお楽しみに♪