相棒のシーズン11から3年間にわたって杉下右京(水谷豊さん)の第3代相棒甲斐享を務めた成宮寛貴さん。
人気イケメン俳優が起用されたことでとても話題になりましたね。
ヤンキーや高校生を演じることが多かった成宮寛貴さんが、どんなキャラクターの刑事役を演じるのかとても注目されていました。
人気イケメン俳優としての存在感を保ちながらも、主役の杉下右京を立てて邪魔しないという演技が本当に見事でした!
さて、その成宮寛貴さんが演じた甲斐享はどんなキャラクターだったのでしょうか。
では早速、甲斐享の人物像に迫ります!
相棒歴代キャスト成宮寛貴さん演じる甲斐享という人物
甲斐享は昭和58年7月7日の七夕生まれで血液型はAB型。
東京都港区芝の出身で、早慶大学経済学部経済学科を卒業しています。
父親が警察庁次長の甲斐峯秋(石坂浩二さん)で、母と兄は海外暮らし。
父親のコネを一切使わずに警視庁に入庁し、交番勤務を経て所長推薦の選抜試験に見事合格し、中根警察署刑事課捜査一係に配属されました。
東大以外は大学だと認めていない父親は早慶大学出の享を当然認めておらず、家族の汚点のように扱っていたので、二人の仲はとても険悪でした。
そんな父親に反発してか、警察官になる前はやんちゃしていたことがあるそうです。
それを裏付けるように、やや血の気が多い性格で、感情的になりやすく挑発的な相手には暴力を振るいそうになることも度々ありました。
それでも洞察力に優れ勘が鋭いところなどは杉下右京も認めるほど。
子どもの頃見ていた刑事ドラマの刑事に憧れていた甲斐享は、関係が良くない父が警察組織にいるからといって、自分のやりたいことを諦めるのは癪だと思い警察庁に入庁を果たしました。
とても負けず嫌いで骨のある性格をうかがわせますね。
でも本当は父親に自分を認めて欲しかったのではないかな〜と思うんですよね〜。
そんな甲斐享は愛されキャラ。
亀山薫と神戸尊が杉下右京から「亀山君」「神戸君」と苗字で呼ばれていたのに対して、甲斐享は「カイトくん」とニックネームで呼ばれていました。
杉下右京に可愛がられている感じが出てますよね。
亀山薫や神戸尊は捜査一課と反発しあう仲でしたが、甲斐享は捜査一課の特に芹沢慶二(山中崇史さん)にはとても可愛がられていて、情報交換もスムーズでした。
父親が警察庁次長ですからね〜。
いくら親子関係が悪くても、周りから見ると警察庁次長の御曹司ですからね〜。
あまり邪険にできませんよね。
それ抜きでも、根が素直なせいか父親以外には可愛がられていましたよ。
甲斐享には年上で半同棲中のCAの恋人、笛吹悦子(真飛聖さん)がおります。
二人はとっても仲が良くて、甲斐享が笛吹悦子に尽くす様子がとてもほのぼのさせてくれます。
幼少期に習わされていたピアノの経験から絶対音感あり。
好きな飲み物はコーラ。
幽霊などのオカルトはとても苦手なお茶目さんです。
そんな甲斐享は一体どのようにして特命係に配属ということになってしまったのでしょうか。
早速、杉下右京との出会いについて見てみましょう。
相棒歴代キャスト成宮寛貴さん演じる甲斐享と杉下右京の出会い
相棒シーズン11の第一話。
二人の出会いの舞台はなんと香港。
甲斐享は恋人の笛吹悦子と、杉下右京は一人で観光旅行中でした。
香港滞在中に日本領事館の晩餐会に招かれた甲斐享は、総領事夫人が誤って拳銃で副領事の妻を撃ってしまうという事件に巻き込まれるが、穏便に済ませたい関係者は甲斐享に病死という口裏合わせを依頼。
一旦は承諾した甲斐享でしたがどうしても納得がいかず、恋人との旅行中も頭の中が事件のことでいっぱい。
観光バスの中で「隠蔽しろってか」とつぶやいてしまった甲斐享の独り言を聞きつけたのがなんと、偶然にも一緒に乗り合わせたていた杉下右京。
杉下右京はそれから甲斐享のことが気になってしまいます。
帰りの飛行機でも同じ便になった甲斐享と杉下右京ですが、お互いに警視庁の人間であることが判明。
その便に妻の遺骨を抱えた副領事も乗り合わせていて、離陸時も遺骨を手放そうとしなかったことでひと騒動が。
甲斐享の言動や副領事の行動で、副領事の妻の死に疑念を抱いた杉下右京は、所轄の甲斐享を訪ねて副領事の妻の死の原因を聞き出します。
これが事故か事件か、真実を突き止めたい杉下右京は事件の真相が気になって仕方がない甲斐享と再度香港を訪れて二人で真相を暴くというストーリーでした。
この事件、甲斐享の絶対音感が真相を暴く決定打になったんですよ〜。
甲斐峰秋と以前親しくしていた事件関係者が甲斐峰秋と事件に関して連絡を取っていたこともあって、事件解決の翌日、杉下右京は甲斐峰秋に呼び出されることになります。
杉下右京の類稀な能力が、正当な評価を受けていないことに憤慨する甲斐峰秋は、杉下右京に「何か希望があるか」と尋ねます。
そこで杉下右京が「ご子息を配属してくれませんか」と要望。
息子に警察官を辞めて欲しい甲斐峰秋は、特命係が「人材の墓場」と言われ、これまで多数の係員が警視庁を去っているので、これ幸いと喜んで要望に答えたのでした。
そう、杉下右京自ら甲斐享を特命係にスカウトしたんですね〜!
左遷ではなく、ヘッドハンティングですよ〜!!
杉下右京に見込まれるなんて、すごいですよね。
翌朝、特命係に初出勤した甲斐享は、
「キャバクラかよ、指名すると金をとるぞ」
と杉下右京に吠えかかるのでした。
こうしてスカウトされた優秀な甲斐享ですが、シーズン13で警視庁を去ることになるんですね〜。
さて、どんな風に杉下右京と別れることになるのか見てみましょう。
相棒歴代キャスト成宮寛貴さん演じる甲斐享と杉下右京の別れ
特命係に在籍中に、親友の妹を殺した犯人が心神喪失が理由で不起訴処分になるという出来事がありました。
不起訴処分になった犯人をどうしても許せない甲斐享の親友は、復讐を決意。
そんな親友を殺人犯にしたくない甲斐享が親友に代わって容疑者を襲撃。
それがきっかけで、警察の追及をうまく逃れた犯罪者たちに正義の鉄槌を下す暴行犯「ダークナイト」となって、2年にわたり犯行を重ねていました。
「ダークナイト」の模倣犯が出現したことで、杉下右京と甲斐享が共に捜査することになりましたが、捜査中の甲斐享の言動から、本物の「ダークナイト」が甲斐享であることが杉下右京に見破られてしまいます。
それで甲斐享は懲戒免職となり、特命係のみならず警視庁を去ることになりました。
父親の思惑通り警察を去ることになりましたが、懲戒免職はさすがに望んでいなかった甲斐峰秋。
息子が「ダークナイト」となったのは、杉下右京への対抗心が原因だと杉下右京を責めていました。
なんだかんだ言っても息子ですからね。
特命係に異動直後は、杉下右京の変人ぶりに文句を言ったり特命係への配属に不満を露わにしていましたが、事件に関わる中で杉下右京の能力と正義を認めるようになった甲斐享。
無期限の停職処分を下され、イギリスに旅立つ杉下右京を空港へ見送りに来た甲斐享に、
「自分に愛想が尽きかけています。」
と語った杉下右京。
甲斐享が犯罪者になってしまったことに責任を感じてか、2年間も気づかずに他自分を恥じてか。。。
「しかるべき時が来ればまた会えますよ。」
と杉下右京。
「(犯罪に手を染めた自分に)また会ってもらえるんですか」
と問う甲斐享に、
「二人はまだ途中じゃないですか。待っています。」
と杉下右京。
こうして杉下右京と甲斐享は別れ別れになってしまいました。
ここに甲斐享カムバックの伏線を感じたんですけどね〜。
相棒との別れはいつも悲しいですが、この終わり方は本当に悲しかったです。
まとめ
今回は、成宮寛貴さん演じる甲斐享の人物像に迫りましたがいかがでしたでしょうか。
記事を書きながら、右京さんとカイト君のやり取りを思い出して、とても切なくなりました。
成宮寛貴さんが第3代相棒に決定した時、第2代相棒の神戸尊を演じた及川光博さんに引き続き人気俳優が起用されたことで、視聴率の確保という制作者側の意図を少なからず感じた方もいるかもしれません。
確かに及川光博さん、成宮寛貴さんを起用してから、相棒視聴の年齢層は広がったかもしれません。
でも相棒はストーリー自体がとても面白いので、若い人に媚びなくてもいいのにと密かに思っていたのですが、いやいや、及川光博さんも成宮寛貴さんも、相当な演技派俳優ですよ。
今となっては、いい俳優さんを選んだなぁ〜としみじみ振り返っております。
成宮寛貴さんは俳優をやめてしまいましたよね。
本当にもったいないです。。。
私の中では、刑期を終えた甲斐享が探偵となって、時々杉下右京に協力するという別のシナリオができていたんですけどね〜。
もう出演が望めないのは本当に本当に残念です。
成宮寛貴さん、相棒をたくさん盛り上げてくれて本当にありがとうございました〜。
できることなら俳優に復帰して欲しいです!
陰ながら応援していますからね〜。
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